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サッポロが7年仕込み長期熟成ビールを限定発売へ

サッポロビールは仕込み・熟成に7年もの長期間をかけたビール「ヱビス 超長期熟成 7年目の刻(こく)=写真」を4月上旬に同社ネットショップで限定発売する。国内ではあまり例がなかった長期熟成ビールを、「ヱビスビール」が発売130周年を迎えるのに合わせて醸造した。ビールも嗜好(しこう)の多様化に対応し、ワインのような熟成によるヴィンテージで高付加価値化の可能性が出てきた。

通常のビールは製造から1カ月ほどの熟成期間を経て出荷している。「7年目の刻」は7年の仕込み・熟成を経て出荷する。同社は「重厚なコクのヱビスで、より深く・まろやかな味わい」と表現する。英国では「イングリッシュ・オールドエール」として10年ほど熟成するビールがあるが、日本ではほとんど例がないという。

ヱビスは2月25日に発売130周年を迎える。同社はこれに合わせた記念商品として仕込み・熟成を進めてきた。25日には7年目の刻(305ミリリットル)2本と純金製ヱビス像(約109グラム)で構成する「特別限定記念商品130万円ヱビス」を同社ネットショップで消費税抜きの価格130万円で販売する。

さらに4月をめどに同ビールを数量限定で発売する。2本をセットにして価格は2000円前後とみられる。ビール類市場は15年連続で減少傾向が続く中で、クラフトビールは需要が伸びている。嗜好が多様化しており、長期熟成というビールの新たな味覚が広がる可能性もある。

酒類の長期熟成では、サントリースピリッツが、超長期熟成モルト原酒を使用したシングルモルトウイスキー「山崎55年」(700ミリリットル)を6月30日に国内限定100本を発売する。消費税抜きの価格は300万円

日刊工業新聞2月18日

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