コーセー役員のリケジョ、聴く楽しみで目覚めたジャズ

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リビングの壁に2000枚のCDを並べる

週末は別人/コーセー執行役員・小椋敦子氏

幼い時から「周りに音楽があるのは当たり前」という環境で、ブラスバンドや合唱など楽しんできた。一方、大学時代に聴く楽しみで目覚めたのがジャズだ。CDは今も買い集めていて、ざっと2000枚。自宅リビングの壁にぴったり収まる棚をつくってもらい、ジャズに最適といわれるスピーカーを設置。お酒と食事とともに、ゆっくり味わっている。

20―30代前半に満喫したのは当時、盛んだった富士裾野や斑尾などのジャズフェスティバルだ。真夏でも涼しく広々としたスキー場などに、家族で車で繰り出し、飲食しながら海外著名アーティストの生演奏など楽しむ。飽きると緑のゲレンデを転がっていた息子のところに今では、孫が生まれてもいる。一方で夜のライブハウスで聞くトリオやカルテットもいい。1950―60年代のスタンダード、ピアノトリオやサックスが好みだ。故人のプレーヤーの生涯にわたるCDで、年齢とともに演奏が変わる様を、聞き比べるのも趣がある。

育ちは浜松市、ヤマハの本社があり音楽教育が盛んな土地柄だ。市内の女子中学生の合唱団を経て、浜松北高校時代のブラスバンドでの担当はクラリネット。リベラルな高校で運営や自由な議論など学生中心だった。

異なる楽器を手に、皆が心を合わせて一つのハーモニーを作りあげる。それが実現した瞬間の響きはすばらしい。高校2年の時には吹奏楽コンクールの東海大会にも進めた。後に後輩と結婚。当時の仲間と今も頻繁に交流している。お茶の水女子大学時代は複数大学による混声合唱団に入り百数十人でドイツレクイエムなどを歌った。近年は近しい8学年ほどが集まり、数回の練習の後にミニコンサートを開く。歌うのはちょっと…という仲間が聴衆で、後の懇親会へと流れる。

仕事は情報システムの統括で、課題クリアの任務に全力を尽くすのが私のスタイルだ。よってジャズは週末のもう一つの楽しみ、サウナ・居酒屋・散歩と合わせて、今は大切な癒やしとなっている。いずれはジャズを歌うことに挑戦したいと思っている。

日刊工業新聞2020年2月16日

COMMENT

山本佳世子
編集局科学技術部
論説委員兼編集委員

理系女子学生の悩みの一つは、先輩モデルが少なくて「社会人になった時のワークライフバランスのイメージがつかみにくい」ことだという。しかし「ごく身近なところにはいない」だけで、少し視点を広げれば、今や多様な業種、職種、分野にモデルが存在する。大学人に比べ企業人は個人が表に出にくいが、学生の大半は企業人になる。それだけに私は、この日刊工業新聞の企業なら役員を対象とする企画「週末は別人」など意識的に活用し、「こんなリケジョが活躍しているよ」と広く知らせたい。

キーワード
リケジョ コーセー

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