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エディー・ジャパン 魂の勝利!五輪の前にラグビーW杯がある

文・イラスト=長友啓典 新国立競技場のゴタゴタを吹っ飛ばす
 東京オリンピックの話題ばかりが先行しているが、その1年前にラグビーのワールドカップが日本で開かれることはあまり知られていない。

 今年の9月にロンドンでワールドカップが開かれるのだが、彼の地では大変な盛り上がりのようで去年あたりからロンドン帰りの友人、知人たちはその住民たちのテンションの上がりっぷりに驚いている。お土産ものはサッカーを抜く売り上げのようだ。

 それほど大変なことなのにマスコミ各位は日本で開催されることにソッポを向いている。かつてアマチュアスポーツの王様であったラグビーもマイナーなものになってしまったようである。だから、一般大衆はそこまで気が回らなくなってしまった。

 新国立競技場を建設するにあたっての話はかまびすしい。イラク出身の奇才ザハ・ハディッド女史の作品である。国際コンペで勝ち抜いてきたものを今更寄ってたかってああだこうだの話で申し訳ない。巨匠女史もたまったものじゃない。やれ5000億が4000億になったり(あまりの額に見当もつかないが)、屋根がムダだ、工期が間に合わないだのと大変だ。

 挙句の果てにラグビーのワールドカップの会場にも、と予定されていたものをラグビーなんぞは後回し。オリンピックが重要とまで言う輩(やから)も出てくる始末だ。おなじみの利権騒動にまでなっている。とんだ猿芝居である。国際舞台で活躍しようとするところ日本国内でのこの騒ぎは噴飯物だ。国がそうだからというわけじゃないだろうが、一般市民は「居てもたっても居られない」気持ちだろう。

 こういった催しが開かれるニュースが報じられた。それは「ストリートラグビー」である。ストリートラグビーは大人から子供まで老若男女が楽しめる。はたまた全日本クラスのラグビー選手から若葉マークの子供たちまでが一緒になって身体を動かせるのだ。まずは7月5日に日本橋のさくら通りでお披露目だ。世界で初めてのことらしい。まずはこの目で確かめたいと思っている。色々な街での開催が企画されていると聞く。皆様もストリートラグビーに参加することでワールドカップを待ってもらいたいものだ。
<ストリートラグビーの記事>
http://newswitch.jp/p/1223
 
長友啓典(ながとも・けいすけ)39年(昭14)大阪生まれ。ガン闘病記「死なない練習」(講談社)、「怒る犬」(共著、岩波書店)など絵筆とともにペンも握るアートディレクター

  ※日刊工業新聞では毎週金曜日に「友さんのスケッチ」を連載中
日刊工業新聞2015年07月03日 ウイークエンド
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
普段、ラグビーは見ないのだが昨日はライブでテレビを見た。鳥肌です。ツイッターのライムラインは長年のラグビーファンの思いが爆発していて。もらい泣きしそうになった。いろいろな組織委員会の方々。ラグビーに限らず選手たちは黙々と日々鍛錬しているのです。そろそろビシッといきましょう。

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