無人航空機専用カメラを開発!―日本アビオニクス
橋やビル外壁、太陽光パネルの劣化診断に
日本アビオニクスは無人航空機(UAV)専用の赤外線サーモグラフィーカメラを開発した。上空から対象物の温度分布が分かる熱画像を取得し、橋やビル外壁、太陽光パネルの劣化診断などに使う。人が近づきにくい構造物への作業を効率化する。同社によるとUAVを使ったインフラ診断は要望が増えているが、UAV特化のサーモカメラは現時点で他社にない。2016年度中の発売を視野に、まずは9月までに試作モデルを投入する。
コンクリート橋や外壁パネルの剥離予兆は周囲と温度が異なり、サーモカメラで把握できる。一般的な診断手法だが、持ち運び型など従来カメラでは場所の制約が大きく、作業性や診断の精度が課題になる。災害用ロボットへの搭載で人命救助にも応用できる。
試作モデルは遠隔や、あらかじめ設定した間隔で画像、動画を撮影できる。撮影したデータを内蔵のSDメモリーカードに保存することで、無線転送方式で課題となる低画質化やデータ欠落を回避する。UAVに搭載するため、重さを軽量の持ち運び型に比べ半分の400グラムに抑えた。
軽量設計ながら、数値が小さいほど精度が高いことを示す温度分解能が0・04度Cの赤外線熱画像センサーを採用した。価格は125万円(消費税抜き)。年度前半と後半で各10台、年間計20台の導入を目指す。16年度に予定する本格発売時の価格、販売計画は今後詳細を詰める。
日本アビオニクスはサーモカメラで国内シェアが65%で首位。国内空港に設置した発熱者の検知装置では他社を圧倒した状態にあるという。親会社のNECが国際協力事業団(JICA)を通じ、エボラ出血熱の対策としてコートジボワールなどに提供した装置の製造会社でもある。
コンクリート橋や外壁パネルの剥離予兆は周囲と温度が異なり、サーモカメラで把握できる。一般的な診断手法だが、持ち運び型など従来カメラでは場所の制約が大きく、作業性や診断の精度が課題になる。災害用ロボットへの搭載で人命救助にも応用できる。
試作モデルは遠隔や、あらかじめ設定した間隔で画像、動画を撮影できる。撮影したデータを内蔵のSDメモリーカードに保存することで、無線転送方式で課題となる低画質化やデータ欠落を回避する。UAVに搭載するため、重さを軽量の持ち運び型に比べ半分の400グラムに抑えた。
軽量設計ながら、数値が小さいほど精度が高いことを示す温度分解能が0・04度Cの赤外線熱画像センサーを採用した。価格は125万円(消費税抜き)。年度前半と後半で各10台、年間計20台の導入を目指す。16年度に予定する本格発売時の価格、販売計画は今後詳細を詰める。
日本アビオニクスはサーモカメラで国内シェアが65%で首位。国内空港に設置した発熱者の検知装置では他社を圧倒した状態にあるという。親会社のNECが国際協力事業団(JICA)を通じ、エボラ出血熱の対策としてコートジボワールなどに提供した装置の製造会社でもある。
日刊工業新聞 2015年04月08日 機械・ロボット・航空機面