市内中小企業に就職すると奨励金がもらえる!

人材獲得支援へ 東京・八王子市の挑戦

 東京都八王子市は市内中小企業の人材確保支援を拡充する。企業に就職した若者に対する奨励金制度を新設。条件を満たした就職者を対象に10万円を交付する。本年度80人程度の利用を見込む。八王子市を中心にする多摩地域では業績回復からではなく、人材確保難を背景に従業員の賃金改善を行う企業が多い。若者の就業支援策を拡充し、市内企業の雇用ニーズに応える。

 奨励金制度の対象者は市内中小企業などに就職した市内在住の若者で、大学などを卒業後3年以内の人。また市内企業の紹介や新卒求人情報などを行うウェブサイト「はちおうじ就職ナビ」に掲載している中小企業などに就職することが必要になる。奨励金は就職2カ月後に7万円を交付する。3万円は就職後3年目の6月以降(4月1日入社の場合)に交付する。

 帝国データバンクがまとめた「東京・多摩地区企業の賃金動向調査」によると、賃金改善を行う企業で最も多かった理由は「労働力の定着・確保」(69・1%)で、前回調査比(2014年1月)12・7ポイントの増加となった。

 市内企業の雇用環境を向上させるため、八王子市は本年度にハローワーク八王子(東京都八王子市)や八王子新卒応援ハローワーク(同)、東京しごとセンター多摩(同国分寺市)などの関係機関と連携。就職面接会や企業と学生との交流会を開催する予定。交流会は16年2月に開催する方向で調整しており、参加企業数は10社を見込む。

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神崎明子
デジタルメディア局
編集委員

八王子市をはじめとする東京・多摩地域には独自技術で世界的に高い競争力を発揮する企業が数多く存在します。こうした「隠れたチャンピオン企業」を社会に広く発信し、優秀な人材獲得を後押しすることは国や自治体の役割。

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