スポーツ観戦をもっと快適に!IoT活用でラクラク注文「売り子ール」

QRコード読み取り、画面上で注文

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スポーツ観戦中、席を立つことなく飲食物を購入できる

飲食物、スマホで注文・席まで配達

スタジアムの楽しみをすべてかなえる―。ウフル(東京都港区、園田崇社長、03・6895・1520)は、IoT(モノのインターネット)に関する企業向けサービスやコンサルティングを強みとしてきた。さまざまな分野でのIoT活用を検討し、2018年1月にスポーツとの組み合わせを検討する事業部門を立ち上げた。サッカー観戦が趣味のスポーツ事業担当チームの中根将史氏は、観戦するたびに「スタジアム内での食べ物や飲料の購入が面倒だ」と感じていた。

そんな思いから開発したのが、観戦を中断することなく座席まで食べ物などを配達してくれるシステムの「売り子ール」だった。中根氏は「QRコード(2次元コード)を座席に張れば席が特定できる。さらにキャッシュレス決済で支払いも簡略化できる」とアイデアを説明する。

売り子ールは、観客の自席にあるQRコードなどをスマートフォンで読み取り、画面上で注文する。注文情報が売店や売り子に入り、自席まで商品を提供する流れだ。キャッシュレス決済も可能。試合の休憩時に売店へ観客が殺到する問題や、座席の中央に座る人と通路側にいる売り子との代金の引き渡しなどが解消できる。

さらに専用アプリケーション(応用ソフト)のダウンロードやユーザー登録も不要という。座席番号の入力も不要で「誰でも簡単に利用できる仕組みにこだわった」(中根氏)としている。

売り子ールは19年7月に開催したジェフユナイテッド市原・千葉のJリーグ公式戦や、11月の大相撲九州場所でテスト導入した。20年から本格的にビジネス展開する予定だ。

同社は売り子ール以外にもスタジアム情報を中心とするウェブメディアの運営などを手がけている。スポーツ事業担当チームの有川久志プロデューサーは「スタジアム観戦を楽しむためのいろいろなアイデアがある中で、ほかのソリューションも広げていきたい」と意気込む。(鎌田正雄)

日刊工業新聞2020年1月24日

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