数学で解く福岡空港の満足度の課題

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 九州大学、富士通研究所(川崎市中原区)、福岡空港ビルディング(福岡市博多区)は数理技術を駆使して、福岡空港を利用する旅客の満足度向上に向けた実証実験を始めた。九大と富士通研との共同研究部門から、数理研究者4人が現場に出向いてフィールドワークを実施する。

 人間の心理や行動を分析して、空港利用時の快適性や安全性に関わる課題を解明する。さらに課題解決策の立案に必要な数理技術を開発し、現場データを用いて効果を検証する。期間は2017年8月まで。

 まずは国際線の出発手続きで喫緊の課題となっている混雑緩和に焦点をあて、受託手荷物検査、チェックイン、保安検査、出国審査の四つの手続きを待つ行列の数理モデルを構築する。空港到着時間や航空会社、座席クラス、カウンターの数、1人当たりのサービス時間などを入力データとしてシミュレーションし、各手続きでの待ち時間や旅客満足度の指標を出力できるようにする。

 フィールドワークでは数理研究者が現場のスタッフらとの対話を通して行うため、「航空会社や警備会社を含めた多数の現場関係者間で納得のいく施策を議論できる」(富士通研究所)という。空港内の多様な状況変化に対応可能な警備策についても検証する。

日刊工業新聞2015年09月11日 科学技術・大学面

COMMENT

三苫能徳
西部支社
記者

文系の私には「数理技術って???」という感じですが、つまりは一般的には「高度な技術を開発してもなかなか現場に受け入れられない」(ニュースリリース)数理技術を、現場レベルでコミュニケーションしながら開発することで実践的なツールにしていく実証実験、と理解しました。

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