居酒屋もロボット接客時代へ、養老乃瀧がまず東京・池袋で
キュービットロボティクス(東京都千代田区、中野浩也社長、03・6691・9797)は居酒屋チェーンの養老乃瀧(同豊島区)と共同で、23日から東京・池袋で居酒屋ロボットの実証実験を始める。
JR池袋駅南口近くに、ロボがカウンターで働く「ゼロ軒めロボ酒場」をオープン、ドリンクの提供に加え、人工知能(AI)を駆使した接客も行って効果を検証する。期間は約2か月間。外食業界で深刻化する人手不足の改善などにつなげる。
客の注文を受け、ロボがドリンクを作って提供するため、ホールスタッフの労力削減効果が期待できる。人手が必要なのは開店と閉店時の作業や食材補充のみとなり、1日当たり0・1―0・3人で店舗営業ができるとしている。
ロボは客の性別や年齢、笑顔などの表情を識別するカメラと連動し、AIを用いて客に個別の話しかけやモーションを行う。ドリンクを勧めて客が注文するなど成果が得られた場合は評価ポイントとして記憶、学習し、接客能力を日々、向上させる。料理提供だけでなく接客もできる可能性を検証する。
営業時間は朝8時から深夜24時で、メニューは生ビールやスコッチハイボール、レモンサワー、カシスソーダなどドリンク6種を予定。いずれも消費税込み価格500円の均一値段で提供する。
キュービットロボは以前に、JR大宮駅でパスタ提供ロボの実証実験を行っている。阪神西宮駅でカフェロボのAIによる接客も実証済み。
日刊工業新聞1月17日