「プリウス」は「カローラ」を超えたのか?

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新型カローラフィールダー(左)と先日公開された次期プリウス
 「プリウスがカローラになる日を夢見ている」。トヨタ自動車関係者のそんな言葉を聞いたのは10年ほど前。世界初のハイブリッド車(HV)として1997年に登場した初代から、走行性能やデザインを刷新した2代目が市場で飛躍した時期だった。

 「エコカーの方がクール」と、ハリウッドスターがアカデミー賞会場にプリウスで颯爽(さっそう)と現れて話題となったのも、この頃だ。そして夢は2010年に現実となる。

 同年の国内車名別ランキングでプリウスが初の首位に輝いた。販売台数約31万6000台は、大衆車の代名詞だったカローラが、その20年前に打ち立てた30万台を破った。14年度のランキングはトップ10のうちHVが3車種、他は軽自動車だった。

 年内に発売する4代目は燃費がリッター40キロメートルを超えるという。最近ではベンツがディーゼル、スズキがマイルド、VWがプラグインを投入と、HVのバリエーションも広がった。

 プリウスはエコカーの代名詞となり、HVは業界標準となった。しかし関係者の夢はもう一つ。「原油価格に関係なく、地球環境のためにHVに乗ってほしい」。米国では今もガソリンが安くなると馬力のある大型車に人気が移る。人の意識を変えるのは難しい。

日刊工業新聞2015年09月16日「産業春秋」

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

2014年に米国で最も売れたハイブリッド車は「プリウス」でダントツ。しかし前年比15%減の約12万台でモデル末期が響いた。ちなみにカローラ12%増の34万台。数字だけみるとまだまだカローラを超えていない。でも米国で最も売れているトヨタ車は「カムリ」で約43万台である。

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