航空機ブレーキを「400℃→100℃」に冷却! ホワイトテクニカ

連載 「上昇気流に乗れ!航空機産業で頑張る中小企業」(2)

 航空機関連事業の拡大に取り組む全国の中小企業特集。第2回目は東京都大田区のホワイト・テクニカを取り上げる。

ブレーキの冷却機材開発


 ホワイト・テクニカ(東京都大田区、白石正治社長、03・3757・0726)は、エージーピー、淀川電機製作所(大阪府豊中市)と共同で、着陸時の摩擦で過熱した旅客機のディスクブレーキを冷やすための航空機地上支援機材「ブレーキクーリングカート」を開発した。小型発電機とモーター送風機を組み合わせた。台車の形状を工夫し、持ち運びやすいように3分割できるようにした。

 旅客機は着陸時にブレーキをかけると車輪のディスクブレーキの温度が約400度Cにも達する。空港で折り返し出発するまでに100度C程度まで下げる必要がある。すでに100ccのガソリンエンジンで駆動する冷却機種が出回っているが、機体のそばでエンジンを回すことによる安全性の問題や騒音、振動という課題が出ていた。

 開発した試作機は市販の900ワット型発電機と200ワット型送風機を採用し、ガソリンエンジン式に比べ騒音や振動を大幅に軽減できる。発電機の搭載モデルを電源とする発電機未搭載モデルも提案し、導入コストの軽減を訴求する。ガソリンエンジン式と比べ騒音や振動が半減から5分の1程度、価格も7割から半額程度に抑えられるとみている。

 冷却のため車輪を覆うカバーも保管しやすいように形状や脱着方法を工夫した。今後は航空会社に試作機を使用してもらい、整備担当者の意見を基に改良していく。
 国内の空港で使われている数百台の既存機を順次更新していきたい考えだ。

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
09月19日
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ガソリンエンジン式と比べ、コストが最大で半減できるというメリットは大きいですね。今後の改良にも期待です!

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