装甲車両のハイブリッド化なるか

防衛装備庁が三菱重工と研究

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96式装輪装甲車(陸上自衛隊HPから)
 

防衛装備庁は三菱重工業と共同で、装甲車両のハイブリッド動力システム研究を加速する。モーターと電力の併用により、既存の装甲車エンジンに比べ燃費性能が高まるほか、必要な時はバッテリーだけで走行できるため敵に発見されにくいステルス性や静粛性も期待できる。

 

クローラーを付けた装軌式車両向けのハイブリッド動力システムは千歳試験場(北海道千歳市)で実走行試験を終えており、タイヤ式車両向けシステムを開発する。

 

バッテリーはリチウムイオン蓄電池の市販品がベース。一般の乗用車と違い、走行車両は不整地内の走行や登坂能力、急加速や急減速性能が要求され「これに耐えられるパッケージの耐久性や耐振動、耐高温などが必要になる」(同庁陸上装備研究所)。車両内部には無線機や武器、弾薬などを搭載するため、コンパクト化や軽量化も必須になる。

 

走行試験を行った装軌式車両向けシステムは13トンの装甲車両に搭載し、燃費性能が約44%向上し、蓄電池走行(時速10キロメートル)で約1時間走れる結果が得られたという。加速性や登坂能力も「ほぼ問題ない」(同)という。

 

タイヤ式装甲車は一般道路も走れるため緊急展開能力に優れ、保有台数も多い。タイヤ式でも能力を実証し、将来の自衛隊車両のハイブリッド動力化に向けて研究を続ける。

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