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グローバルなスタートアップ拠点へ神戸の挑戦が始まった

ビジコンを通じ世界から起業候補者を募集
 神戸市は、ITを活用した製品・サービスの創出を目指す起業家や起業候補者を全世界から募集する、ビジネスプランコンテスト「グローバル・スタートアップ・ゲートウェイ神戸」を始めた。ホームページで受け付け、12月の最終選考会で5チームを選ぶ。この5チームは、市が2016年1月に開設予定の「神戸スタートアップオフィス」で米国流の支援プログラムを受け、神戸発の起業につなげる狙いだ。

 ビジネスプランはITを使ったマーケティングツールの開発や観光、教育、ファッション、社会起業など幅広い分野でITソリューションを募集する。モノのインターネット(IoT)を含むハードウエアも対象にした。最大5人のチームエントリーを推奨し、10月16日まで受け付ける。10月末の第一次選考で10チームに絞り、12月6日に公開型の最終選考会を行う。審査員にグーグルの元執行役員や国内ベンチャー経営者ら6人以上が参画。久元喜造市長は「コンテストで神戸に有望な若者が集まることを期待したい」としている。

スタートアップ先進3市長が助言「モテる」「飲み会を開く」「市役所で浮く」


 福岡市の高島宗一郎市長、横須賀市の吉田雄人市長、千葉市の熊谷俊人市長のトークセッション。

 ―福岡市はおそらく地方自治体の中でもスタートアップでは断トツで知名度があると思います。制度を含め今までとの違いや、なぜ、このような状況になれたのかを教えてください。
 高島「やっぱりリスクをとってチャレンジすることはかっこいいんだ!と思ってもらえるかどうか。優秀な人が大企業に入るのではなくて、自分でビジネスを起こしてチャレンジする人が“モテる”という雰囲気を作ることですね。(お洒落な)スタートアップカフェにいる俺ってかっこいい!と感じること。そういうことが、実は凄く大事なんですよ」

 ―トップ(首長)だけだと物事はなかなか動かない。熊谷さんは現場や周辺をどのように動かしているんですか。
 熊谷「(経済関連の部署は)庁内の人事でもどちらかというと、エースクラスが配属されてこなかった。なんでこんなに人材が少ないのか?ということを分析しながらのスタートでしたね。だからまずは攻める人材を配置した。私が繰り返し言ってきたのは『経済の人たちは市役所で浮くくらいじゃないとダメですよ』ということ。財務や企画や総務に止められるくらいの人たちじゃないと、スタートアップやベンチャー支援なんて成立しないので」

 ―ベンチャーとあまり接点がないときに、最初の一歩としてベンチャーと付き合う深く付き合っていくコツは?
 吉田「飲み会だと思います。飲み会は大事ですね。ヨコスカバレーのメンバーとは定期ミーティングをした後に飲み会をしています。私たちは、あだ名で呼び合おうと決めています。私の場合は“ゆうじん”と言われていますし、外郭団体のホリゴメさんが“ゴメス”と言われていたり。ゴメスっぽくなるために髭を生やしているんです(笑)そういった血の通ったコミュニケーションから生まれるものが間違いなくあると思います」

 ※全文はこちらから
 http://newswitch.jp/p/1608
日刊工業新聞2015年09月10日 中小企業・地域経済面
山口豪志
山口豪志 Yamaguchi Goushi Protostar Hong Kong 董事長
こういう取り組みが各地で行われ、地元のベンチャー企業を各地で応援する流れがうまれれば、各地のスポーツチームのように地元に愛されて応援される会社が生まれればよいと願う。 何にしてもこのような活動は是非増えていただきたい!

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