原発再稼働で「文系」と「理系」の意見はなぜ異なるのか

文系は事故が起きた時の被害、理系は重大事故の起こる確率で判断

 九州電力川内原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市)が10日に営業運転を始める。国内では関西電力大飯原発(福井県おおい町)の停止以来、2年ぶりだ。

 安定、安価な電力供給を望む地元経済界からは歓迎の声が相次ぐ。二酸化炭素を排出しない原発は、安全運転さえ怠らなければ環境にも優しいとの評価が定着している。一方で「日本は広島、長崎の原子爆弾、福島原発の事故を経験した。未来は核の脅威をなくしたい」と訴える経営者もゼロではない。

 実験炉ながら原子炉が初めて臨界に達したのは1942年12月2日、シカゴ大学に設置された『シカゴ・パイル1号』だった。後に原爆開発に携わる米国のユダヤ系物理学者レオ・シラードはこの日を『人類にとって”暗黒の日“と記憶されるだろう』と述べたという。予言は必ずしも当たっていない。核の脅威は今も消え去っていないが、平和利用は大いに進んだ。電源としての原子力は日本の経済成長を支え、いまや世界各国が原発を必要としている。

 脅威を暗黒にせず、安心と希望に変えるのが人間の努力であろう。幾度かの悲劇を経験したわが国だからこそ、原子力の平和利用を世界に誇りたい。きょうから、その挑戦が再び始まる。

永里善彦氏(旭リサーチセンター常任顧問)の視点


 川内原子力発電所1号機が10日から再稼働した。以下は、福島原発事故後に京大教授から聞いた話である。原子力発電について、再稼働すべきかと環境・エネルギーが専門の先生方に問うと、文系の先生は、原発がCO2を出さない準国産のエネルギー源であることを知りつつも、一旦、事故が起これば取り返しのつかないことになるので反対と答え、理系の先生は、福島事故の教訓を生かして、2重、3重の安全対策を打ち、重大事故の起こる可能性は格段に低くなっているから、種々のメリットを考えれば再稼働すべきだと。要するに文系は事故が起きた時の被害の大きさで判断し、理系は重大事故の起こる確率で判断するという傾向があると。
※続きはコメント欄

日刊工業新聞2015年09月10日 1面「産業春秋」より

永里 善彦

永里 善彦
09月12日
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 川内原発反対の根拠の一つに桜島大爆発による影響を挙げているが、これも文系の発想が言わしめるところか。なお再稼働に関し文系と理系では結論が違ってくると筑波大の学生にアンケート調査した研究者が言っていたことを付け加えたい。

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Isozaki Shiro
Isozaki Shiro
12月24日
理系と言っても、大雑把にいっても、生物系と物理化学系があって、それぞれに基礎系と応用系がある。
文系と言っても、大雑把にいっても、法律系、社会系、人文系等ある。
経済学は、日本では「文系」だが、「理系」の要素もかなりある。
永里氏のいう「文系」「理系」がどの分野なのか分からんし、こんなおおざっぱな「文系」対「理系」の議論に毫ほどのありがたみもない。お里が知れる。
こういうのをあるがたがり、「文部科学省 中央教育審議会大学分科会等委員」、「一般社団法人日本経済団体連合会 未来産業・技術委員会産学官連携推進部会長」(以上永里氏の紹介のリンク)をさせている日本の学術行政、経済界、危険だぞ。
大須賀 安彦
大須賀 安彦
09月13日
原子力発電所の再稼働に限らず、誰しも入手できる情報には限りがあります。更に、その人の知識、経験、感情等にも違いがあります。そうであれば、物事の是非を判断する基準も当然異なってくるのでしょうね。

  

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