外国人向けの漫画読み放題サービス開始!“海賊版”の流通抑止にDNPが挑む
大日本印刷は、英訳した日本の漫画作品の読み放題サービス「マンガプラネット=写真」をファンタジスタ(新潟市中央区)と共同で始めた。月額6・99ドル(約760円)のサブスクリプション(定額課金)で、日本の漫画に関心を持つ外国人に訴求する。作家・出版社の海外進出や、海賊版の流通防止に役立つ。関連事業を含めて、2022年度に12億円の売り上げを目指す。
有料会員の閲覧数に応じて収益の一部を出版社に分配する。コンテンツや対応言語を拡充しながら、将来は人気作品の書籍化や仮想現実(VR)・拡張現実(AR)の活用など、大日印の技術を生かしたサービス開発も検討する。英訳には、翻訳や校正、印刷データの生成を一貫してできる同社の独自システムを活用する。
日本の漫画の海外進出では、海賊版流通防止が大きな課題になっている。同社の独自システムはセキュリティー性の高いサーバーで運用しており、情報漏えいの恐れを少なくしている。