「地銀再編」いよいよ本番へ。横浜と東日本が統合で最終合意
社名は「コンコルディア・フィナンシャルグループ」。他行の受け皿に
横浜銀行と東日本銀行は8日、経営統合に関して最終合意したと発表した。2016年4月1日に共同持ち株会社を設立し、両行を完全子会社として傘下に置く。統合後は総資産や預金残高、貸出金で最大規模の地域金融グループとなる。横浜銀の寺澤辰麿頭取は「開かれたグループにしたい」と他行の参加も歓迎しており、今後の地銀再編の中核になる可能性もある。
共同持ち株会社の社名は「コンコルディア・フィナンシャルグループ」。社長は横浜銀の寺澤頭取が、副社長は東日本銀の石井道遠頭取が務める。統合に当たり、横浜銀の1株に対し持ち株会社の1株を、東日本銀の1株に対し持ち株会社の0・541株を割り当てる。両行の株式はそれぞれ3月29日付で上場廃止となり、4月1日から持ち株会社の株式が上場する。
持ち株会社は20年度に預金平均残高16兆円(14年度の2行の単純合算は13兆4090億円)、貸出金平均残高14兆円(同11兆1201億円)、業務粗利益2900億円(同2363億円)、当期利益は1000億円(同848億円)を見込む。
事務やシステム、重複店舗の統合などに取り組み、経営統合シナジーを発揮する。一方で、新規出店や店舗の共同利用などで営業体制を強化する。
傘下の銀行ブランドはそのままなど合併より緩やかなため、他行も入りやすくなる。人口減や地方経済の市場規模縮小が見込まれる中、今後の地銀再編の受け皿になる可能性もある。
共同持ち株会社の社名は「コンコルディア・フィナンシャルグループ」。社長は横浜銀の寺澤頭取が、副社長は東日本銀の石井道遠頭取が務める。統合に当たり、横浜銀の1株に対し持ち株会社の1株を、東日本銀の1株に対し持ち株会社の0・541株を割り当てる。両行の株式はそれぞれ3月29日付で上場廃止となり、4月1日から持ち株会社の株式が上場する。
持ち株会社は20年度に預金平均残高16兆円(14年度の2行の単純合算は13兆4090億円)、貸出金平均残高14兆円(同11兆1201億円)、業務粗利益2900億円(同2363億円)、当期利益は1000億円(同848億円)を見込む。
事務やシステム、重複店舗の統合などに取り組み、経営統合シナジーを発揮する。一方で、新規出店や店舗の共同利用などで営業体制を強化する。
傘下の銀行ブランドはそのままなど合併より緩やかなため、他行も入りやすくなる。人口減や地方経済の市場規模縮小が見込まれる中、今後の地銀再編の受け皿になる可能性もある。
日刊工業新聞2015年09月09日 3面