福岡空港「混雑緩和」で発着回数を制限へ。既存空港では初

国交省が指定へ。来年3月から

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福岡空港
 国土交通省航空局は、夏ダイヤが始まる2016年3月27日から、福岡空港を混雑空港に指定する。LCCの新規就航などで発着回数が急増しているためで、発着枠(スロット)を航空会社間で調整することで発着回数を制限し、運航の安全確保と円滑な空港運営を目指す。混雑空港として既存空港を追加指定するのは、福岡空港が初めて。

 混雑空港とは、1日または一定時間当たりの離着陸回数を制限する必要がある空港。就航には国土交通大臣の許可が必要で、航空会社への許可の有効期間は5年となっている。国内では、羽田と成田、伊丹、関西の4空港が指定されており、福岡はこれらに追加となる。

 福岡空港の発着処理容量は、年間14万5000回。LCCの新規就航などで、2012年に処理容量を超える15万1000回を記録し、翌2013年には16万7000回に達するなど、今後も発着回数の増加が見込まれている。

 発着回数の増加に伴い、福岡では発着便の遅延が恒常化。特に夕方以降の便の遅延や、午後10時以降に発着する便の増加が深刻な問題となっており、混雑空港に指定することで、発着回数の制限や調整を行う。

 福岡を混雑空港に指定するためには、航空法の施行規則の一部を改正する必要がある。このため、JCABでは今月1日から30日まで、一般からのパブリックコメントを募集している。パブリックコメントとして寄せられた意見を参考とし、改正に必要な省令を10月中旬に公布する。

 3月27日からの混雑空港指定に合わせ、国際線を運航する航空会社などで構成する業界団体、IATA(国際航空運送協会)では、3段階で示す混雑度合いを見直す。福岡をもっとも混雑度が高く、羽田や成田と同じ「レベル3」空港に指定する。現在、IATAでは福岡を新千歳や関西、中部(セントレア)と同じ「レベル2」に指定している。

 福岡空港は現在、2800メートル滑走路1本のみで、2500メートルの第2滑走路の増設が計画されている。2016年度は調査・設計や無線施設の整備を行う。

COMMENT

吉川忠行
Aviation Wire
編集長

福岡空港の発着回数が制限へ。混雑が顕著になってきたことから、羽田や成田、伊丹、関空と同じ「混雑空港」に指定することで、便数を調整していきます。

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