【今週のリケジョ】加工の世界は奥深い
高松機械工業・窪田実沙樹さん
「服を試着するように工作機械も試しに加工して機種を検討する」。高松機械工業の窪田実沙樹さん(25)は、自身の業務「加工テスト」を明快に例える。精度や加工時間、切りくずの形状から加工法や機種を絞り、顧客に提案する。日々、「やってみないとわからない」機械加工の奥深さに向き合う。
子どものころから機械が好きで金沢工業大学の工学部機械工学科に進学しました。大学では改造したエンジンを搭載した車両で燃費性能を競う「エコラン」に参加し、そこで工作機械を扱いました。機械で実際に部品を加工し、その面白さも知りました。切削加工を研究するゼミを選んだことも進路に影響しましたが、やはり「エコラン」がターニングポイントです。やがて就職先として工作機械メーカーを意識するようになりました。
現在の職場、営業技術課への配属は自ら希望しました。就職活動当時から設計よりも実際の加工現場に携わりたくて「営業技術課」に行き着きました。女性が営業技術部を希望するのは異例で「加工テスト」を担当することも会社では初めてです。
4年目に入り、安全第一を心がけ、難易度の高い仕事にも挑戦しています。時には先輩方に相談しますが、ただ漠然と「分からない」と聞くことは避けています。最近は材料や精度など、お客さまの依頼から電気自動車(EV)化への動きも感じます。時代の変化に対応するため、今は何より技術を磨きます。社内外問わず信頼を得て「任せてよかった」と言ってもらえる技術者を目指しています。そして女性が「加工テスト」に関わることが普通になればいいなと考えています。
休日はテニスをしたり、映画館で好きなアクション映画を鑑賞したりしています。いつか「エコラン」の社会人部門にも挑戦してみたいと思っています。(文・写真=金沢支局長・本荘昌宏)
切削、出会いは「エコラン」
子どものころから機械が好きで金沢工業大学の工学部機械工学科に進学しました。大学では改造したエンジンを搭載した車両で燃費性能を競う「エコラン」に参加し、そこで工作機械を扱いました。機械で実際に部品を加工し、その面白さも知りました。切削加工を研究するゼミを選んだことも進路に影響しましたが、やはり「エコラン」がターニングポイントです。やがて就職先として工作機械メーカーを意識するようになりました。
現在の職場、営業技術課への配属は自ら希望しました。就職活動当時から設計よりも実際の加工現場に携わりたくて「営業技術課」に行き着きました。女性が営業技術部を希望するのは異例で「加工テスト」を担当することも会社では初めてです。
4年目に入り、安全第一を心がけ、難易度の高い仕事にも挑戦しています。時には先輩方に相談しますが、ただ漠然と「分からない」と聞くことは避けています。最近は材料や精度など、お客さまの依頼から電気自動車(EV)化への動きも感じます。時代の変化に対応するため、今は何より技術を磨きます。社内外問わず信頼を得て「任せてよかった」と言ってもらえる技術者を目指しています。そして女性が「加工テスト」に関わることが普通になればいいなと考えています。
休日はテニスをしたり、映画館で好きなアクション映画を鑑賞したりしています。いつか「エコラン」の社会人部門にも挑戦してみたいと思っています。(文・写真=金沢支局長・本荘昌宏)
日刊工業新聞2019年10月14日