【今週のリケジョ】街づくりに情熱、顧客目線に

三井住友信託銀行・玉野沙織さん

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三井住友信託銀行・玉野沙織さん
 「不動産開発の全体を見る仕事です」。三井住友信託銀行の玉野沙織さん(31)は、オフィスビルや商業施設の建て替え業務を手がける。幅広い知識を基にした企画や提案が求められ、経験が浅いうちは「苦しさもありました」。ただ街づくりにかける情熱は強く、「不動産の仕事にずっと携わりたい」とほほえむ。

 幼いころから父の仕事の関係でいろいろな場所に住みました。違う風景を見ていく中で街づくりに携わりたいと思い、都市工学を学べる東京工業大学に進学。大学院情報理工学研究科情報環境学専攻の修士課程を修了しました。不動産関係で就職先を探しましたが、デベロッパーやゼネコンなどに比べてお客さまとの距離が近い仕事ができると感じ、信託銀行を選んだんです。

 現在は遊休地を持っていたり、老朽化した施設を建て替えたりしたい法人顧客に対し、外部に貸して収益をあげられる物件を開発する業務を担当。適正なコストで希望するものが建つかといった観点で企画の案をつくり、建物の稼働まで支援します。都市計画や建築の法規制に関する理解などが必要であり、大学で学んできた内容も役に立っています。ただ、お客さまは不動産のプロではないので、相手の目線に立った提案が求められます。

 入社2―3年目のころは、若いうちから責任ある仕事を任せてもらえると感じましたね。金融機関では物事を進めるのに多くの許可が必要ですが、担当者の裁量で決める部分も結構あります。一方で分からないことも多かったので、自分より知識や経験が豊富な人から意見を聞くよう心がけました。今後は物件の売買を仲介するなど、手がける不動産関連業務の幅を広げたいです。

 パンダを見ることが好きで、上野動物園の年間パスポートを持っています。休日はあまり仕事を考えないよう切り替えが重要です。(文=斎藤弘和、写真=木本直行)

日刊工業新聞2019年10月7日

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