名工が講師、伝統的木造建築を学べる日本建築科―新潟県立新津工業高校
産業界のニーズくみ取り、地域と連携
新潟県立新津工業高校は「学ぼう!匠の技と心」をコンセプトに、教職員による少人数での実習やきめ細かな指導とともに、熟練の技能者からの指導、企業・職業訓練施設での実習に取り組んでいる。熊谷秀則校長は「モノづくり産業を支える人材を育成する」と強調する。
日本の伝統的な木造建築に関する知識と技能を身に付けた人材を育成する「日本建築科」が同校の特徴だ。実習時間を十分にとっており、3年生の場合、週に6時間の実習以外に課題研究が3時間設けられている。「にいがたの名工」らを特別講師として任用しているほか、建築現場や文化財なども見学する。
その一方で、新潟県建築組合連合会や新津建築組合、新潟県建築士会、新潟県建設業協会、にいがた住宅センターといった業界団体とも連携する。産業界のニーズをくみ取るためには業界団体との連携は必要不可欠だからだ。
日本建築科以外には機械加工と制御技術の基礎を学ぶ生産工学科と、機械加工に重点を置く工業マイスター科、制御技術に重点を置くロボット工学科がある。工場見学やインターンシップ(就業体験)などを通して地域・産業界との連携を深めている。
就職希望者は全員が卒業までに内定を得るが、熊谷校長は生徒に対し「学びに終わりはない。謙虚に学び続ける姿勢が必要だ。地域や新潟県を支える人間になってほしい」と訴える。
熊谷校長は「今後も産業界からの要望を受け止めながら、必要とされる人材を育てていく」とニーズに合致した人材を育成する考えを強調する。その上で「当校の卒業生を積極的に採用してもらい、長いスパンで育ててほしい」と産業界に要望する。
(文=新潟支局長・中沖泰雄)
【DATA】
▽校長=熊谷秀則氏
▽所在地=新潟市秋葉区
▽学科構成=工業マイスター科、生産工学科、ロボット工学科、日本建築科
▽生徒数=469人(15年5月1日現在)
▽実習設備=溶解炉、NCフライス盤、マシニングセンター、CAD/CAM、シーケンス制御実験装置
▽主な進路先=北村製作所、クボ製作所、THK新潟、東芝ホームテクノ、日立産機システム、新潟原動機、住友林業ホームエンジニアリング、重川材木店、新潟大学、新潟工科大学、京都美術工芸大学など>
日本の伝統的な木造建築に関する知識と技能を身に付けた人材を育成する「日本建築科」が同校の特徴だ。実習時間を十分にとっており、3年生の場合、週に6時間の実習以外に課題研究が3時間設けられている。「にいがたの名工」らを特別講師として任用しているほか、建築現場や文化財なども見学する。
その一方で、新潟県建築組合連合会や新津建築組合、新潟県建築士会、新潟県建設業協会、にいがた住宅センターといった業界団体とも連携する。産業界のニーズをくみ取るためには業界団体との連携は必要不可欠だからだ。
日本建築科以外には機械加工と制御技術の基礎を学ぶ生産工学科と、機械加工に重点を置く工業マイスター科、制御技術に重点を置くロボット工学科がある。工場見学やインターンシップ(就業体験)などを通して地域・産業界との連携を深めている。
就職希望者は全員が卒業までに内定を得るが、熊谷校長は生徒に対し「学びに終わりはない。謙虚に学び続ける姿勢が必要だ。地域や新潟県を支える人間になってほしい」と訴える。
熊谷校長は「今後も産業界からの要望を受け止めながら、必要とされる人材を育てていく」とニーズに合致した人材を育成する考えを強調する。その上で「当校の卒業生を積極的に採用してもらい、長いスパンで育ててほしい」と産業界に要望する。
(文=新潟支局長・中沖泰雄)
▽校長=熊谷秀則氏
▽所在地=新潟市秋葉区
▽学科構成=工業マイスター科、生産工学科、ロボット工学科、日本建築科
▽生徒数=469人(15年5月1日現在)
▽実習設備=溶解炉、NCフライス盤、マシニングセンター、CAD/CAM、シーケンス制御実験装置
▽主な進路先=北村製作所、クボ製作所、THK新潟、東芝ホームテクノ、日立産機システム、新潟原動機、住友林業ホームエンジニアリング、重川材木店、新潟大学、新潟工科大学、京都美術工芸大学など>
日刊工業新聞2015年09月04日 中小企業・地域経済面