ユニクロ、しまむらの姉妹ブランドが成長、主力ブランド補完し次の稼ぎ頭に?
浸透しすぎた先行ブランド
大手衣料専門店の第2、第3ブランドの成長が加速している。ファーストリテイリングの「ユニクロ」の姉妹ブランドである「ジーユー」は今期(2015年8月期)に53店を出店しユニクロの出店数を大きく上回る。しまむらの第2ブランド「アベイル」に次ぐブランド「バースデイ」も「しまむら」の出店数を超える。主力ブランドが国内に行き渡る中、第2、第3ブランドの育成は必然。主力ブランドを補完する成長を果たせるかが、ファストリ、しまむら成長のカギを握る。
ジーユーはユニクロよりも戦略的に低価格のブランドとしてスタートした。ユニクロが増税後の値上げや、高付加価値化で価格が上昇するなかで、相対的に人気が高まっている格好だ。ジーユーの15年8月期は53店を新規出店、13店の退店で純増は40店にとどまる見込みだが、それでも国内出店数が純減となるユニクロを補って成長している。
16年8月期上期も一気に22店を出店して全国展開を果たす予定。通期でも50店の出店を計画し、15年8月期並みの出店数を目指す。結果ジーユーの店舗総数は360店以上になる見込みだ。
しまむらも第2ブランドで若年層を中心とした商品政策のアベイル、ベビー子供用品のバースデイの出店を積極化している。アベイルの出店は16年2月期上期は5店にとどまるが、バースデイは16店としまむらの9店を上回る出店数となった。
通期ではしまむらが22店の純増見通しに対し、アベイルは9店と少ないが、バースデイは30店の純増で勢いがついている。この結果、店舗数はアベイルが298店と300店に迫り、バースデイは200店台となる。しまむらグループ全体でも2000店の大台に乗る見通しだ。
ファストリはユニクロとジーユーで価格的なすみ分けを図っている格好。これに対し、しまむらと第2ブランドは年齢層ですみ分け、新規顧客を引き込む戦略といえる。ユニクロは国内店舗数が800店超、しまむらも1300店以上あり、衣料ブランドとして浸透しただけに、次のブランド育成に力を入れている。
ジーユーはユニクロよりも戦略的に低価格のブランドとしてスタートした。ユニクロが増税後の値上げや、高付加価値化で価格が上昇するなかで、相対的に人気が高まっている格好だ。ジーユーの15年8月期は53店を新規出店、13店の退店で純増は40店にとどまる見込みだが、それでも国内出店数が純減となるユニクロを補って成長している。
16年8月期上期も一気に22店を出店して全国展開を果たす予定。通期でも50店の出店を計画し、15年8月期並みの出店数を目指す。結果ジーユーの店舗総数は360店以上になる見込みだ。
しまむらも第2ブランドで若年層を中心とした商品政策のアベイル、ベビー子供用品のバースデイの出店を積極化している。アベイルの出店は16年2月期上期は5店にとどまるが、バースデイは16店としまむらの9店を上回る出店数となった。
通期ではしまむらが22店の純増見通しに対し、アベイルは9店と少ないが、バースデイは30店の純増で勢いがついている。この結果、店舗数はアベイルが298店と300店に迫り、バースデイは200店台となる。しまむらグループ全体でも2000店の大台に乗る見通しだ。
ファストリはユニクロとジーユーで価格的なすみ分けを図っている格好。これに対し、しまむらと第2ブランドは年齢層ですみ分け、新規顧客を引き込む戦略といえる。ユニクロは国内店舗数が800店超、しまむらも1300店以上あり、衣料ブランドとして浸透しただけに、次のブランド育成に力を入れている。
日刊工業新聞2015年09月03日 建設・エネルギー・生活面