ドラレコが心強い相棒に、損保大手「あおり運転」対策相次ぐ

常磐道上り線で男性会社員が「あおり運転」を受け殴られた事件など記憶に新しい(8月31日午前実況見分=茨城県守谷市)
 大手損害保険各社が自動車保険の特約で提供しているドライブレコーダーを使った「あおり運転」対策を相次ぎ打ち出している。事故が起きた際の自動発報や過失割合の算定以外にもドラレコの用途が広がっている。

 東京海上日動火災保険は10月から新機能を追加する。あおり運転の被害に遭った際、ドラレコのボタンを押せば提携している警備会社のオペレーターに連絡可能。同社は「状況に合わせた適切な助言が受けられるほか、警察への通報も依頼できる」と話す。

 三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は車両後方の映像を録画できる機能を5月に加えた。顧客が後方用の専用カメラを購入すれば、パッシングや車間距離を詰められるといった後方からの悪質行為を逃さず録画できる。ドラレコ付帯の保険は販売約8カ月で契約件数が約18万件を超えた。

 損保ジャパン日本興亜は事前に登録している連絡先に緊急事態であることを連携できる機能を追加した。ボタンを押した際、前後計15秒の映像と位置情報を送信可能。同社は「受信側が状況認識し、代わりに警察に通報するなどの手段を講じられる」と説明する。

 あおり運転の被害を受ければ、不安に駆られ冷静な対応ができない場合もある。ドラレコが心強い“相棒”になりつつある。

日刊工業新聞2019年9月12日

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