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大韓航空がボーイング「747-8」の旅客初号機を運航へ

貨物型に続き9月2日からソウル−フランクフルト線から
大韓航空がボーイング「747-8」の旅客初号機を運航へ

大韓航空の747-8I初号機(ボーイング提供)

 ボーイングは現地時間8月25日、大韓航空にボーイング747型機の最新鋭機747-8の旅客型「インターコンチネンタル」の初号機を引き渡したと発表した。同機の受領により、大韓航空は旅客型と貨物型の2種類の747-8を運航する、世界初の航空会社となった。

 大韓航空によると、747-8は9月2日からソウル−フランクフルト線に就航。その後はシンガポール線、11月からサンフランシスコ線や香港線などに投入するという。

 座席数は368席(ファースト6席、ビジネス48席、エコノミー314席)で、ファーストクラスはスライドドアと高さのあるパーティションや、24インチの大型モニター、タッチリモコンなどを備える、最新の「コスモスイート2.0」を導入する。

 ビジネスクラスのシートはスタッガード配列で、タッチスクリーンの18インチモニターやプライバシーパネルを備える。48席のうち、22席をアッパーデッキ(2階席)に配した。

 747-8は既存の747-400と比べて消費燃料や運航コスト、排気ガスの量を削減。トンキロあたり二酸化炭素排出量を16%削減、騒音域は30%縮小した。インテリアは、787タイプのものを導入している。エンジンは米GE製GEnx-2Bを搭載する。

 747-8は旅客型の747-8「インターコンチネンタル」と貨物型の747-8Fで構成。受注は747-8が51機、747-8Fが72機の計123機で、貨物型が旅客型を上回っている。7月末時点で747-8を34機、747-8Fを58機引き渡し済み。

 大韓航空は747-8を10機、747-8Fを7機の計17機を発注。747-8Fは6機受領済み。日本の航空会社では、日本貨物航空が747-8Fを14機発注し、8機を受領している。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
ジャンボの愛称で親しまれているボーイング747。その最新型747-8の旅客型が大韓航空へデリバリーされました。同社は貨物型も導入しており、2タイプを運航する世界初の航空会社になりました。747-8は貨物型747-8Fが旅客型の受注を上回っています。

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