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今後20年間で「6,330機」の民間機需要を生み出す中国

ボーイング予測。市場規模や約114兆円
 ボーイングは現地時間8月25日、2015年から2034年までの20年間で、中国での民間機の新造機需要を6330機とする予測を北京で発表した。市場規模は9500億ドル(約113兆6485億円)で、機体数は世界全体の16.6%、金額は17.0%を占めると予測している。

 同社民間航空機部門のマーケティング担当バイス・プレジデントのランディ・ティンゼス氏によると、中国の民間機は2014年の2570機から、2034年には約3倍の7210機になるという。

 中国の国内線市場は世界最大になると予想。LCCが市場をけん引するとしている。現在導入している単通路機のうち、LCC向けの割合は現在の8%から、2034年には25-30%に上昇するとしている。

 内訳は90席以下のリージョナル機が190機で総額100億ドル、737 MAXなど90席から230席の単通路機は4630機で総額4900億ドル、200席から300席の小型ワイドボディー機は810機で総額2100億ドル、300席から400席の中型ワイドボディー機は650機で総額2200億ドル、400席以上の大型ワイドボディー機は50機で200億ドル。

 ボーイングは今後20年間で、世界全体で3万8050機を超える新造機の需要を生むと予測している。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
中国での新造機需要の20年予測です。最大市場である中国ですが景気減速がどう影響するかが気になるところです。

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