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【今週のリケジョ】情報システム、社内外の“調整役”

三社電機製作所・大西文野さん
 三社電機製作所の大西文野さん(34)は、サーバー管理や社内向けにパソコンの不具合解決などをサポートしている。時には基幹システム刷新に関わることもあり、社内外の関係者と調整役を買って出る。部署内の技術者を指導する立場にもなり、社内から「お母さんのような存在」との評判だ。

人を奮い立たせる上司に


 学生時代は情報工学部でプログラミングなどを学びました。2005年に入社し、11年から今の情報システム部で働いています。使うプログラミング言語が学生時代に学んだものと異なり、当初は苦労しました。

 しかも、上司が私を育てるためにと、次々に基幹システム刷新のような重要プロジェクトに送り込むムチャぶり(笑)。社外のシステムインテグレーターはもちろん、原価会計にも関係するため、当社の滋賀や岡山工場の責任者とも打ち合わせをしました。当時は子育ても忙しかったのですが、上司は育児中の私に配慮しつつも、一律的に仕事の負担を減らすのではなく、やりがいのあるプロジェクトを任せてくれました。成果が認められ、会社で表彰されたこともあります。

 部内には私よりもプログラミングが得意な職人気質のエンジニアがいます。一方、私はいろんな人の話に耳を傾けるのが好きで、社内ユーザーとエンジニアとの橋渡し役です。学生時代、バレーボール部に所属し、全体を見渡す必要があるセッターだった経験が生きているのかもしれません。

 今の目標は上司のように人を奮い立たせるのが上手な人になること。そこで最近、独学で心理学の勉強を始めました。EQ(心の知能指数)に関する本などを読んでいます。子ども2人が小学校高学年になり、子育ても一段落したので、ママさんバレーを始めました。「やるからには勝つ」つもりで頑張ります。(文=大阪・平岡乾、写真=同・冨家邦裕)

                      
日刊工業新聞2019年7月8日

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