ニュースイッチ

エアバスが英工場で「A350-1000」主翼の組立開始

エアバスが英工場で「A350-1000」主翼の組立開始

エアバスが英ブロートン工場で組立を開始したA350-1000の主翼

 エアバスはこのほど、A350-1000初号機の主翼組立を、英国北ウェールズのブロートン工場で開始しした。A350 XWBの長胴型であるA350-1000の主翼は、片翼の長さが32メートル、幅6メートル。すでに商業運航に入った標準型のA350-900と同様の長さだが、ペイロードと航続距離能力の増強のため、部品の90%が変更され、後縁が延長されている。

 A350-1000の主翼は炭素繊維複合材で製造される単一部品では、最大のものになる。主翼の設計と開発は、英フィルトンにあるエアバスの施設で行われている。

 A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。

 2014年12月にカタール航空が受領したA350-900の初号機は、今年1月にドーハ-フランクフルト線で運航開始。6月にはベトナム航空が受領した。日本では、日本航空(JAL)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
エアバスがA350-1000の主翼組立を英工場で開始しました。3機種あるA350 XWBで最大サイズで、JALも国際線で主力のボーイング777の後継機として導入する機体です。

編集部のおすすめ