【今週のリケジョ】車の性能向上「全体最適」考える

スバル・平山友貴さん

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 「周りの協力を得るために熱意を伝え信頼関係を築いていく」と話すのは、SUBARU(スバル)の平山友貴(28)さん。マーケティングと技術開発の間に立ち、市場のニーズを形にするまでの橋渡し役だ。感謝を常に心がけ「みんながより良い環境で車の開発ができるように」と気遣いを忘れない。

 4月から市場のニーズを開発に結びつけるシステム戦略グループに異動しました。コンピューター上で燃費性能のシミュレーションなどを行い、自動車部品を企画・開発しています。開発には各部署の協力が必要です。部分的に性能を良くしても全体が最適化されるとは限らず、バランスが重要です。以前は求められる数値を開発するシミュレーションの担当でしたが、さらに上流の企画開発に携わりたくて、異動を希望しました。

 東京理科大学大学院の理学研究科応用物理学専攻です。水や水素の分子結合を研究していました。現在の仕事に直接結び付いてはいませんが、入社後に流体力学や電気工学、数値解析の知識を習得するのに物理を学んでいたことは有利でした。

 自動車はさまざまな産業が関わる裾野の広い業界です。スバルは自動車メーカーとして規模は大きくないですが、いろいろなことにチャレンジできるのが魅力です。1人で仕事をするわけではないため、熱意を持って相手に伝え、進めていくことの連続です。初めのうちはいきなり仕事をお願いしても受け入れてもらえませんでした。ここぞという時には打ち合わせ用の資料を準備し、直接説明して伝える努力をします。互いにメリットのある提案であることを理解してもらいます。

 ダンスやヨガがプライベートの楽しみです。パソコンと向き合う仕事なので体を動かすことでパフォーマンスも上がります。ワクワクしていないと仕事にもつながりません。(文=松崎裕、写真=成田麻珠)

              

日刊工業新聞2019年7月1日

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