成田空港に新しい顔、LCCターミナルが開業
「羽田と比べて成田は旅行に行くぞ、という気持ちになれるのでがんばって欲しい」と利用者
成田国際空港会社8日、LCC(低コスト航空会社)専用の第3旅客ターミナルをオープンした。ジェットスター・ジャパンとジェットスター航空、バニラエア、春秋航空日本、チェジュ航空の5社が乗り入れる。成田空港に新ターミナルがオープンするのは、1992年12月6日に開業した第2ターミナル以来、22年4カ月ぶり。
<ゆるキャラがお出迎え>
8日午前3時30分、成田国際空港会社のマスコットキャラクター「クウタン」を先頭に、開館前から並んだ約40人の利用者が、陸上競技場のトラックをイメージしたLCCターミナルに入館した。ターミナル内では各LCCが就航する自治体のキャラクターが出迎えた。LCCターミナルの延床面積は約6万6000平方メートルで、保安検査場や国際線用のCIQ(税関・出入国管理・検疫)を備える本館と、国内線が発着するサテライト、両館を結ぶ高さ15メートルの連絡橋で構成される。就航都市数は国内線12都市、国際線7都市で、年間750万人の利用を想定。初年度は550万人を見込む。
ターミナル内はわかりやすさを重視。床は出発動線が青いライン、到着は赤いラインで示した。チェックインカウンターは航空会社ごとに設け、同じ会社で国際線と国内線の区別なくチェックインできる。内装は天井を貼らず、案内表示を床や梁(はり)を活用して掲示。天井の高さは5メートル、柱を12.5メートル間隔で設置し、建設コストを抑えた。一方、ブランド品を扱う本館3階の免税店エリアは、天井を貼ってイメージに合う内装にした。
本館2階の出発エリアには、24時間営業のコンビニエンスストア「ローソン」や書店などが入る。近年増加傾向になるイスラム教徒のため、礼拝室を制限エリアの内外に設けた。乗り入れるLCCも物販店を展開。本館にバニラエアと春秋航空日本の売店、サテライトにジェットスター・ジャパンの売店とバニラエアの自販機コーナーを設けた。また、広さ680平方メートルと、国内空港最大となる座席数約450席のフードコートを設置。寿司やそば、うどん、お好み焼き、ハンバーガーなどの店舗を置き、早朝4時から夜9時(カフェは10時)まで営業する。
東京駅八重洲口から深夜バスを利用して来た、バニラエアの台北便を利用する男性は、「羽田と比べて成田は旅行に行くぞ、という気持ちになれるのでがんばって欲しい」とエールを送り、「フードコートは待ち時間を過ごすのには良いと思う」と話した。
<低価格運賃や利便性向上へ>
バニラエアの石井知祥社長は、「国内線と国際線が同じ場所でチェックインできるのはお客様にとってはわかりやすく、われわれのスタッフも動きやすい」と評価。ターミナルの賃料が安くなったことなどから、これまでよりも低価格運賃を打ち出しやすくなったという。
LCCターミナルからの初便を送り出したのはジェットスター・ジャパン。札幌行きGK101便は、定刻より4分早い午前6時11分に出発した。乗客が搭乗する際は、片岡優会長や客室乗務員、同社のキャラクター「ジェッ太」が見送った。
片岡会長は同社の7割の路線が成田発着便であることから、「首都圏の拠点としてしっかり運航していきたい。国際線や国内線同士の乗り継ぎ利便性も向上させていきたい」と述べ、同社グループの国際線と国内線が集約されたメリットを生かしていく姿勢を示した。
<ゆるキャラがお出迎え>
8日午前3時30分、成田国際空港会社のマスコットキャラクター「クウタン」を先頭に、開館前から並んだ約40人の利用者が、陸上競技場のトラックをイメージしたLCCターミナルに入館した。ターミナル内では各LCCが就航する自治体のキャラクターが出迎えた。LCCターミナルの延床面積は約6万6000平方メートルで、保安検査場や国際線用のCIQ(税関・出入国管理・検疫)を備える本館と、国内線が発着するサテライト、両館を結ぶ高さ15メートルの連絡橋で構成される。就航都市数は国内線12都市、国際線7都市で、年間750万人の利用を想定。初年度は550万人を見込む。
ターミナル内はわかりやすさを重視。床は出発動線が青いライン、到着は赤いラインで示した。チェックインカウンターは航空会社ごとに設け、同じ会社で国際線と国内線の区別なくチェックインできる。内装は天井を貼らず、案内表示を床や梁(はり)を活用して掲示。天井の高さは5メートル、柱を12.5メートル間隔で設置し、建設コストを抑えた。一方、ブランド品を扱う本館3階の免税店エリアは、天井を貼ってイメージに合う内装にした。
本館2階の出発エリアには、24時間営業のコンビニエンスストア「ローソン」や書店などが入る。近年増加傾向になるイスラム教徒のため、礼拝室を制限エリアの内外に設けた。乗り入れるLCCも物販店を展開。本館にバニラエアと春秋航空日本の売店、サテライトにジェットスター・ジャパンの売店とバニラエアの自販機コーナーを設けた。また、広さ680平方メートルと、国内空港最大となる座席数約450席のフードコートを設置。寿司やそば、うどん、お好み焼き、ハンバーガーなどの店舗を置き、早朝4時から夜9時(カフェは10時)まで営業する。
東京駅八重洲口から深夜バスを利用して来た、バニラエアの台北便を利用する男性は、「羽田と比べて成田は旅行に行くぞ、という気持ちになれるのでがんばって欲しい」とエールを送り、「フードコートは待ち時間を過ごすのには良いと思う」と話した。
<低価格運賃や利便性向上へ>
バニラエアの石井知祥社長は、「国内線と国際線が同じ場所でチェックインできるのはお客様にとってはわかりやすく、われわれのスタッフも動きやすい」と評価。ターミナルの賃料が安くなったことなどから、これまでよりも低価格運賃を打ち出しやすくなったという。
LCCターミナルからの初便を送り出したのはジェットスター・ジャパン。札幌行きGK101便は、定刻より4分早い午前6時11分に出発した。乗客が搭乗する際は、片岡優会長や客室乗務員、同社のキャラクター「ジェッ太」が見送った。
片岡会長は同社の7割の路線が成田発着便であることから、「首都圏の拠点としてしっかり運航していきたい。国際線や国内線同士の乗り継ぎ利便性も向上させていきたい」と述べ、同社グループの国際線と国内線が集約されたメリットを生かしていく姿勢を示した。