縄文人の特徴、ゲノムで色々わかった

 国立科学博物館や山梨大学などの研究グループは13日、日本人の先祖となる縄文人の全遺伝情報(ゲノム)を高精度で読み取り、縄文人がアルコールの摂取に対する耐性が高いことや耳あかが湿っているなどの身体的特徴を持つことを明らかにした。北海道礼文島の船泊遺跡から出土した縄文人の大臼歯からDNAを抽出、分析し明らかにした。現在の日本人の成立を考える上で重要な知見になると期待される。

 縄文人は日本列島に住んでいた、3000年前より以前の縄文時代の狩猟採集民。東南アジアや北東アジアなどが起源と言われているが詳細は分かっていない。

 さらに高脂肪食の代謝に有利となる遺伝子「CPT1A遺伝子」の変異を検出。この変異は、現代日本人にはほぼ存在しない変異で、縄文人の活動は狩猟や漁労などの活動と関連している可能性を示した。

 またゲノムの遺伝的な多様性が低いことから縄文人の集団規模は小さく、縄文人は狩猟採集民であることから少人数での生活を続けていたと考えられるという。

 成果は科学誌アンスロポロジカル・サイエンスに掲載。

日刊工業新聞2019年5月14日

  

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