遮断性ガラス瓶なみの「ペットボトル」、キリンのビール容器に初採用!

三菱樹脂がキリンビールなどとペットボトルを共同開発。

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キリンビールのサービス用のビール容器
 三菱樹脂は18日、酸素や二酸化炭素(CO2)の遮断性をガラス瓶並みに高めたペットボトルが、出来たての生ビールを家庭に直送するキリンビールのサービス用のビール容器に採用されたと発表した。ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)コーティングを施したもので、2010年以降はワインや日本酒向けに展開している。ビール大手のビール容器に使われるのは初めて。
 
 ペットボトルは三菱樹脂がキリンビールなどと共同開発した。内側に20ナノメートル(ナノは10億分の1)の薄い炭素膜を施し、一般的なペットボトルに比べ酸素で約10倍、CO2で約7倍、水蒸気で約5倍の遮断性を持つ。内容物の鮮度を保持できるほか、ガラス瓶に比べた軽さや割れにくさを訴求している。

 キリンビールが7月に始めた家庭への生ビール配送サービス「キリンブルワリーオーナーズクラブ」で、配送時に用いる1リットル容器に採用された。遮光ケースに入れて届き、専用のサーバーで注ぐ。

日刊工業新聞2015年08月19日 素材・ヘルスケア・環境面

COMMENT

村上毅
編集局ニュースセンター
デスク

 飲料のペットボトルが、あれだけやわらかく軽量でありながらも、鮮度や対物強度を高めているのはDLCコーティング技術があってこそ。かつて酒類へのペットボトル採用に“茶々”を入れられたこともあったが、社会的にも理解が進んだのではないか。配送コストの削減などで容器のペットボトル化へのニーズは高そうだ。

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