【今週のリケジョ】生活に役立つ製品作りたい
共同印刷・中川みなみさん
共同印刷の中川みなみさん(33)は、食品の包材(パッケージ)の開発を手がける。「生活に役立つ製品を作りたい」と開けやすい包材の開発に取り組み、利用時の不便さを解消した「Tパウチ・ショット」の製品化に携わった。「今後はシーズ型の製品開発にも挑戦したい」と意気込む。
東京理科大学の大学院で、“雑草を生やさない成分”を簡単に作る研究をしていました。就職活動中に出会った“開けやすい包材”に興味を持ち、生活に役立つ物を作りたいと、この業界を選びました。入社以来、技術開発本部の包材製品開発部に所属しています。開封しやすく中身がこぼれにくい「Tパウチ・ショット」の製品化に携わりました。長期間の機械テストや生産計画の調整に苦労しました。社内外で連携する機会も多く、1人ではできない業務が研究よりもたくさんあると痛感しました。営業部門と同じフロアにいることもあり、お客さま訪問に同行することもあります。
包材製品開発部には11、12人ほどが所属し、約3分の1が女性です。出産・育児などの支援制度は男女ともに利用者が増えています。教育制度も、当初こそ女性のキャリア支援を目的に始まったようですが、今では全社員が活用できる体制になっています。
学生時代から、焦らず地道に取り組むことを心がけています。現在の目標はシーズを起点にした製品化の実現。これまでお客さまのニーズに応じた製品開発が多かったので、目標達成に向けて業界新聞や展示会で情報収集に努めています。
映画が好きで、最近は動物写真家の岩合光昭さんの作品を鑑賞しました。休日は必ず一度は外出して気分転換しています。スーパーやドラッグストアに行くと、つい商品の包装を気にしてしまうのは職業病ですね。
(文・写真=国広伽奈子)
製品開発は焦らず地道に
東京理科大学の大学院で、“雑草を生やさない成分”を簡単に作る研究をしていました。就職活動中に出会った“開けやすい包材”に興味を持ち、生活に役立つ物を作りたいと、この業界を選びました。入社以来、技術開発本部の包材製品開発部に所属しています。開封しやすく中身がこぼれにくい「Tパウチ・ショット」の製品化に携わりました。長期間の機械テストや生産計画の調整に苦労しました。社内外で連携する機会も多く、1人ではできない業務が研究よりもたくさんあると痛感しました。営業部門と同じフロアにいることもあり、お客さま訪問に同行することもあります。
包材製品開発部には11、12人ほどが所属し、約3分の1が女性です。出産・育児などの支援制度は男女ともに利用者が増えています。教育制度も、当初こそ女性のキャリア支援を目的に始まったようですが、今では全社員が活用できる体制になっています。
学生時代から、焦らず地道に取り組むことを心がけています。現在の目標はシーズを起点にした製品化の実現。これまでお客さまのニーズに応じた製品開発が多かったので、目標達成に向けて業界新聞や展示会で情報収集に努めています。
映画が好きで、最近は動物写真家の岩合光昭さんの作品を鑑賞しました。休日は必ず一度は外出して気分転換しています。スーパーやドラッグストアに行くと、つい商品の包装を気にしてしまうのは職業病ですね。
(文・写真=国広伽奈子)
日刊工業新聞2019年4月29日