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【今週のリケジョ】5Gを活用した新製品の提案目指す

ソフトバンクの東藤絵美さん
 ソフトバンクの東藤絵美さん(30)は、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTを使った一般消費者向け製品の企画を担当する。構想段階のアイデアをもとに3Dプリンターや電子工作で試作品を製作。「自分が考えたアイデアが製品化されることに喜びを感じます」と笑みを見せる。

先端技術で便利なモノを


 2014年3月に首都大学東京大学院システムデザイン研究科の修士課程を修了しました。インダストリアルアート学域で工学とデザインを学び、機器が人間の操作に対応した反応をするインタラクション(相互作用)の研究をしていました。

 美術が好きで漠然と理系に進みたいと考えていたのですが、通信を使ってデザインをするインスタレーション(芸術的空間)の作品を美術館で見た時に、世の中にたくさんある私の知らない技術を新製品開発に生かせば、より便利なモノを作ることができると感じました。大学では3Dプリンターやレーザーカッターを使ったモノづくりにいそしんでいました。コイルの電磁誘導を使った非接触給電を用いて電池を入れなくても動く人形を開発したり、拡張現実(AR)を活用した飛び出す絵本を作ったりしました。こうした経験は現在の仕事に役立っています。

 現在の仕事では、同僚や上司に私のアイデアを共感してもらえるよう、市場調査を行って具体的なデータを示すようにしています。図面上だけでなく、実際に動く試作品を作るなど理解しやすくする工夫を心がけています。第5世代通信(5G)やIoTなどの新技術を使った理系ならではの視点で新製品の提案ができるようになりたいです。

 趣味はDIY(日曜大工)です。モノづくりが好きで、ベッドやテレビ台を作りました。
(文=編集委員・水嶋真人、写真=同・木本直行)
          
日刊工業新聞2019年4月22日

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