3Dプリンターで立体モデル作り、CAD不要で造形物を調整

明治大が中間モデルを自動生成するシステムを開発、調整因子を識別

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左右の極端な立体モデルを入れると、真ん中の中間モデルを生成できる。
 明治大学の宮下芳明教授らは、3Dプリンターの造形向けに二つの立体モデルを与えると中間モデルを生成するシステムを開発した。共通部分や調整部分を識別して、調整軸を自動生成する。スプーンやお玉などの柄が極端に短い立体モデルと長いモデルを用意しておけばシステムが柄の長さを調整因子だと識別する。ユーザーが簡単に自身にあった立体モデルを作成できるようになる。

 3Dプリンターや造形サービスは普及したもののCADを使い立体モデルを作れる人は多くない。そのため欲しい立体モデルがなければ諦めることが多かった。そこで簡単に形状を調整できるシステムを開発した。

 2種類の立体モデルを与えると、共通部分やパターン構造などを識別して、中間構造と特徴ごとに調節スライダーを自動生成する。

 ペン立ての場合、極端に背の高い立体モデルと極端に低いモデルを混ぜると、システム側で高さを調整因子だと判断し、調節スライダーを生成する。ユーザーはCADを使わずにスライダーを動かすだけで好みの立体モデルが得られる。

 規則的な構造も認識できる。連続的なスライダーではなく、整数ごとの段階的な調節スライダーを生成する。

 複数の立体モデルを混ぜた中間体を合成する技術はあったが、規則性や調整因子などをシステム側でくみ取る技術はなかったという。CADを使えないユーザーも3Dプリンターを使いやすくなる。

日刊工業新聞2019年4月2日

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