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航空会社「登録制」に向かうEU

初の「ホワイトリスト」を公表
 欧州が航空会社の「登録制」へと舵を切り始めた。欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会は7月、安全性などが保証された22の航空会社を初めて発表。このうち3社が日本企業だった。

 EUは、EU域外の航空会社に対し、EUへの乗り入れ時に事前認証を求める制度を2016年に始める。乗り入れを希望するEU域外の全航空会社は、同年11月までに、EASA(欧州航空安全庁)による安全認証の取得が必要になる。

 欧州委員会のヴィオレタ・ブルク交通コミッショナーは、新認証制度について、「国家当局間で異なる煩雑な(red-tape)認証手続きの簡素化と、欧州の航空安全を高いレベルで維持することの二つが目的。EASAは航空会社を認証する"ワンストップショップ"となる」と、意義を協調する。
 
 今回、日本からは全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、日本郵船傘下の日本貨物航空(NCA)の3社が登録された。欧州委では、さらなる航空会社の認可について「数ヶ月以内に署名される」としている。

 EUはこれとは別に、域内への乗り入れを禁止する「航空安全リスト」(通称ブラックリスト)を例年公表している。
ニュースイッチオリジナル
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
先日は「航空会社ブラックリスト」を取り上げましたが、今回は「ホワイトリスト」と言えるかと思います。EU域内の航空会社は対象外。 事前登録制にすることで安全性を担保する狙いだと思いますが、意外と足元(域内の航空会社)に危険が潜んでいるのでは・・・と思ってしまいます。

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