ポール・スチュアートの魅力訴求 三井物産がアート展

 三井物産がグローバルな商標権を持つ米国高級衣料ブランド「ポール・スチュアート」の新たなマーケティングを進めている。このほど東京・渋谷にあるホテルのワンフロア8部屋を貸し切り、1アーティスト1部屋に作品を展示する試みを実施した。高級紳士服が主力のブランドだが、ユニークなアプローチの行方が注目される。

 会場では、ポール・スチュアートのモチーフである通称「マン・オン・ザ・フェンス」を、国内外の8人のクリエーターがイラストや刺しゅう、写真、音楽などの手法で表現。開催期間中、会場には20―30代の顧客も多く、合計で約600人が来場した。

 三井物産の井上俊彦流通事業本部ファッション・繊維事業部ブランドマーケティング第一室長は「今までメーンの顧客層は50―60代だった。いろいろなアートでブランドを表現し、新たなお客さんに入ってきてもらいたい」と狙いを語る。

 三井物産とポール・スチュアートの関係は、1975年の同社製品の輸入事業開始までさかのぼる。91年に日本市場向け独占生産・販売権を取得するライセンス契約を結び、12年末には全株式を取得。これまで三陽商会を中核サブライセンシー(再許諾者)にして事業を広げてきた。

 短いサイクルで流行の衣料を大量販売するファストファッションの台頭など、環境変化は激しい。従来とは異なるアプローチでブランドを訴求できるかが注目される。

日刊工業新聞2019年4月3日

  

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