ヒト・マチ・スポーツ~電通グループがITでつなぐ

2020年に外国人が感動する街づくりはまず大崎で

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デジタルサイネージにタッチするとポイントを獲得できる
 電通国際情報サービス(ISID)は“スポーツ(運動)”をテーマとする新しい街づくりを提唱する。街を訪れる人たちが地域のスポーツコミュニティーやイベントに参加し、楽しみながら自然な形で街とつながる情報基盤を築く。身に付けるウエアラブル端末やデジタルサイネージ(電子看板)を通して街と人をITでつなぎ、健康データや日常の行動履歴などをビッグデータ技術で分析して、人々の健康維持や街全体の活性化に貢献する。

 親会社の電通が2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのマーケティング専任代理店となったことから、20年に向けた歩みを合わせて、ISIDが注力している「ITを基盤とした街づくり」の新たなテーマにスポーツを加えた。

 14年12月にはコミュニケーションIT事業部内に「2020テクノロジー&ビジネス開発室」を新設。さらに電通グループはもとより、それ以外のさまざま業種の企業や教育・研究機関とも協働しやすくするため、4月1日付で同事業部から2020テクノロジー&ビジネス開発室を独立させ、未来技術の研究を行う「オープンイノベーション研究所(イノラボ)」を移管した。

 新しい街づくりに関する電通との協業はすでに、JR西日本の大阪駅に直結した大型複合施設「グランドフロント大阪」で、ソーシャルシティー情報基盤「+fooop!(プラフープ)」を活用した実証実験を展開している。そこで培ったノウハウや知見を、スポーツをテーマとする街づくりにも生かす。

 実証実験の第1弾として3月2―29日に東京のJR東日本・大崎駅周辺で、「歩く」「走る」「自転車に乗る」といった街中での活動を計測して、獲得したポイントをチームで競うイベント「エブリスポ!」を開催した。主体はイノラボ、スポーツクラブNAS(東京都江東区)、大崎駅西口商店会(東京都品川区)の3者。ウエアラブル端末やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを活用して、地域の企業と地元商店会、会社員、住民らが交流しながらイベントを楽しんだ。

 2020テクノロジー&ビジネス開発室では街づくりのほか、スポーツや音楽イベントなどの「映像」、訪日する外国人(インバウンド)を対象とする「観光」にも焦点を当てる。都市計画やエンターテインメントなどの領域で多くの企業や機関との協働を促進する方針だ。

日刊工業新聞2015年04月07日 電機・電子部品・情報・通信面

COMMENT

斉藤陽一
編集局第一産業部
デスク

スポーツ観光の推進組織を立ち上げた京都府の事例もそうですが、今後、スポーツを切り口に街づくりや地域活性化を図る事例が増えていきそうです。

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