ドローンからボールを落下、すぐ初期消火は可能か

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普及協が公開
 初期消火救命ボール普及協会(富山市)は炎に触れることで自動的に消火剤を周囲に散布する消火器具「初期消火救命ボール」の消火実験(写真)を茨城県境町の利根川河川敷で公開した。国内での公開消火実験は初という。消防や行政関係者ら約80人が参加し、消火の様子を確認した。

 消火ボールは消火剤と火薬が内部にあり、表面の導火線に火が着くと火薬が破裂して消火剤を散布する。実験では燃えさかる木枠の上からドローンで釣ったボールを落とした途端、爆音とともに木枠内に消火剤がまかれ、火は静まった。このほか木枠にボールを直接投げ込む方法や、設置済みのボールに火が着くことで自動で破裂する方法も試され、いずれも消火に成功した。

 タイで発明され、諸外国では既に広まっている消火ボールだが、国内では普及していない。ボールの総輸入元の山崎煙火製造所(茨城県つくば市)の山崎芳男社長は「新たな消火手段として採用され、火災が減ることを願っている」と話す。同協会は今後、安全性の検証や法整備の国への働きかけなどを進め、普及を図る考えだ。

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