異業種交流から生み出された剣道練習器具

広島の中小企業が開発。10月12日の体育の日に発売

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鋼管の本体内部に樹脂製の重りとバネが組み込んであり、うまく振れた場合は重りが動いて音が鳴る
 広島精機(広島県廿日市市)は、剣道の素振り練習に使う器具「面鳴り(めんなり)」を開発した。同社は産業機械用減速機の生産販売が本業で、一般消費者向け商品は初の発売となる。中小企業同士の異業種交流から商品化につながった。10月12日の体育の日に発売し、価格は竹刀の高級品と同じくらいの1万4000円前後。1万本以上の販売を目指す。

 長さ約70センチメートル、重さ約650グラム。鋼管の本体内部に樹脂製の重りとバネが組み込んであり、うまく振れた場合は重りが動いて音が鳴る。竹刀に比べて短いため、屋内での練習が容易になる。

 デザインはアームス(広島市南区)、企画はS―Produce.(広島市佐伯区)が担当した。S―Produce.が主体となってインターネットによる小口資金調達(クラウドファンディング)を行い、市場の反応を確かめる。

 広島県中小企業家同友会での異業種交流から約1年で商品化にこぎ着けた。柳原邦典社長が「町の鍛冶屋として地域に貢献したい」と話していたところ、同友会メンバーを通じ山口県岩国市の剣道指導者、吉田博光さんから製品化の要望が寄せられたという。

 柳原社長は「学校での授業に取り入れられ、剣道人口は意外と多い。竹刀が入手しにくい海外からのニーズも見込める」と話している。

日刊工業新聞2015年08月11日 中小企業・地域経済面

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斉藤陽一
編集局第一産業部
デスク

クラウドファンディングを活用して市場の反応を確かめる、というのが今風でいいですね。

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