50km先も?!津波の到来を海洋レーダーで正確に予測する技術

三菱電機が開発、2025年実用化目指す

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津波監視支援海洋レーダーのイメージ(三菱電機提供)
 三菱電機は海の表面の流速を海洋レーダーで観測し、津波の到来を正確に予測する技術を開発した。流れが速い領域が津波の波面として到来する津波の性質に着目。複数の波面の候補から津波の進行方向と水位を正確に推定し、誤って津波を検出する割合を従来の100分の1の0・1%以下に抑えた。地震発生時の津波の規模を素早く正確に把握できる。自治体の避難計画の策定支援への貢献などが期待される。同社は2025年の実用化を目指し、大学機関との連携を検討する。

 遠方の海表面の流速をレーダーで観測し、通常の海流や潮の流れなどを取り除き、津波の成分を抽出した。複数の波面候補から連続して到来する津波の進行方向を捉え、津波の誤検出率を0・1%以下に低減した。

 さらに津波を波面で捉えることで、津波の進行方向を考慮した津波の方程式を水位測定に適用。水位推定誤差を従来半分以下の50センチメートル以内に抑えられた。

 地球は丸いため陸から20キロメートル以上先の海域を見られない。海洋レーダーは50キロメートル先の海域での観測が可能で、同社は見通し外の海洋監視が可能な海洋レーダーによる津波監視技術の開発を目指している。

日刊工業新聞2019年1月28日掲載

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