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【今週のリケジョ】「町を支える」土木のスペシャリストに

NDS 岸本ほのかさん
 情報通信インフラなどを整えるNDSの岸本ほのかさん(25)は通信設備を使用するための最初の段階である、施工工事の設計などを行う。新しい仕事にも積極的に取り組み、現在は設計をメーンに担当する。「広くいろいろなことを学んで土木のスペシャリストになりたい」と力を込める。

新しい仕事を積極的に挑戦


 たまたま高等専門学校の見学に行った際に土木の説明で聞いた「町を支える」という言葉に引かれ、福井工業高等専門学校専攻科環境システム工学専攻で基本的な土木の勉強をしました。今は現場で測量し、CADを使って設計などをしています。学校で学んだ土木と現場での経験を生かし、資格取得に励んでいます。最近、工事現場での監理技術者に必須である一級土木施工管理技士の国家試験を受け、合格しました。

 NDSに入社したのは、電柱を地下に埋めて景観をよくする事業を行っているところに興味を持ったからです。入社後は現場の工事を監督する施工管理から測量、設計などすべての工程を経験しました。工事によって中身は異なりますが、一連の流れをつかむことに役立っています。現在はエンジニアリング部に所属しています。設計がメーンで、現場も経験できたことが工事現場で施工しやすい設計を心がけることにつながっています。

 仕事で行き詰まっていても、先輩方がフォローしてくれるので安心して新しい仕事に取り組むことができます。工事が出たら積極的に手を挙げており、2月からは見積書や工事費を出す積算の仕事を教えてもらいます。数字を意識した設計ができるようになりたいです。土木に関連することなど広く学び、マルチ技術者になることが目標です。

 韓国旅行が趣味で、多い時は月に1回行っています。旅行を目標にすることで仕事がより頑張れます。

               

(文・写真=名古屋・岩崎左恵)
日刊工業新聞2019年1月28日

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