企業再生だけが仕事じゃありません!産革機構が有望領域のベンチャー投資を加速

自動車の情報処理プラットフォーム、マッスルスーツ、舶用エンジンのNOx低減技術など

 産業革新機構は5日、走行する車両から集めた情報をもとに保険や車両管理など多様なサービスを開発するベンチャー企業のスマートドライブ(東京都渋谷区)に最大で6億6000万円を出資すると発表した。スマートドライブは情報を集めるデバイスと情報処理プラットホームの両方を手がけており、さまざまな車やサービスで使える横断的なプラットホームを提供できる。同社にはアクサ損害保険から出資も決まっており、「(運転特性によって保険料を割り引く)テレマティクス保険向けを入り口にしたい」(北川烈社長)という。

 このほか運転履歴を中古車販売に活用するサービスや、法人向け車両動態管理サービスを開発する。同社のデバイスは自動車整備用ポートのOBD―IIに接続し、約150種の情報を取得。スマートフォンと連携して必要な情報だけ分析サーバーに送る。

作業支援ロボットのイノフィスへ


 産業革新機構は3日、装着型の作業支援ロボット「マッスルスーツ」を手がけるイノフィス(東京都新宿区)に、総額6億5000万円を上限として出資すると発表した。成長資金を提供し、介護、医療、物流、製造業、農業など幅広い分野におけるマッスルスーツの普及を促していく。

 同社は東京理科大学発のベンチャーで菊池製作所の子会社。DBJキャピタル(東京都千代田区)、三菱UFJキャピタル(同中央区)なども出資を決定している。

ミスト化分離技術のナノミストテクノロジーズにも


 産業革新機構は23日、ツネイシホールディングス(広島県福山市)傘下のツネイシパートナーズ(同)などと共同で、超音波によるミスト化分離技術を持つナノミストテクノロジーズ(徳島県鳴門市)に総額5億5000万円を上限として出資すると発表した。舶用エンジンの窒素酸化物(NOx)規制に対応する、排気ガス再循環装置(EGR)に同技術を適用。洗浄水を濃縮することで装置コストを削減、船舶の積載効率も改善する。
 
 共同出資の内訳は革新機構5億円(上限)、ツネイシパートナーズが運営するファンド2000万円(追加出資)で、フューチャーベンチャーキャピタル(京都市)と愛媛銀行によるファンド3000万円。

日刊工業新聞2015年07月24日/08月04日/06日 2面

明 豊

明 豊
08月06日
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ユニキャリアやルネサスなどで実績を出し始めたからいいが、官民ファンドとしてルネサスを救済する時はメディアからも激しく叩かれた。産業革新機構の最初の設立の目的は、こっちのベンチャー投資の方。民間のVCが投資にくい案件を掘り起こして、投資して欲しい。バイオなど専門分野の知識を持つスタッフを相当採用してきたので。

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