【今週のリケジョ】高度な数理知識を駆使して保険料を設定

大同生命保険 土田千尋さん

 大同生命保険の土田千尋さん(31)はアクチュアリー(保険数理人)として、生命保険商品の開発に携わる。高度な数理の知識を駆使し、適正な保険料の設定などに日々奔走する。監督官庁との認可折衝も重要な任務だ。「知見を広げて、誰からも頼られるアクチュアリーになりたい」と将来を見据える。

商品発売、うれしい瞬間


 答えがはっきり出る数学が好きです。アクチュアリーに興味を持ったのは得意な数学を生かし、専門性の高い仕事に就きたいと考えたからです。京都大学総合人間学部で学んだ後は、アクチュアリーになることを見据えて同大院に進み、保険数学を研究しました。

 当社の企業説明会に就職活動で何度も通ううち、担当者に名前を覚えてもらえてうれしかったことを覚えています。また、その担当者が穏やかで、自分らしく働けそうな社風だと感じたことが入社の決め手になりました。

 2012年に入社し、現在は7年目です。資格を取得したのは18年で、受験回数は学生時代を含め9回。社会人になってからは主に週末を勉強時間に充てました。コツコツ勉強するのが試験に通る秘訣(ひけつ)かなと思います。

 所属する「商品部商品数理課」は4年目になります。生保商品の開発過程で数理事項を検討することが主な役割で、その重要な仕事の一つに適正な保険料の算定があります。

 生命保険は契約期間が長いため、保険金の支払いが発生するかどうかや、そのタイミングが不確実という特徴があります。一方、保険料は契約時に決定していなければなりません。このため、将来的に支払う保険金に対して、適正な保険料を統計的手法で算定し設定する必要があります。

 開発に携わった商品が無事認可を取得し発売された時がとてもうれしい瞬間です。

          

(文=小野里裕一、写真=木本直行)

日刊工業新聞2019年1月14日

  

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