コンビニ大手、早くもホットなおでん商戦

地域別の「つゆ」で勝負かける

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コンビニではおでんは定番
 おでんのつゆも「地域別」で勝負―。猛暑のまっただ中、大手コンビニエンスストアによる2015年度の”おでん商戦“が早くも”熱く“沸き立っている。地域の好みに合わせたつゆや具材を用いた新製品を各社が8月中に投入。販売のピークである秋に向け、真夏から攻勢をかける。

 ファミリーマートは4日、つゆを刷新したおでんを25日に発売すると発表した。地域の好みに合わせて、5種類のつゆを展開する。だしの取り方などを改善してうまみを高める一方、塩分を従来比3割減にして健康に配慮した。さぬきうどんや北陸地方の肉いなりなど、地域で人気の食材も全国展開する。

 コンビニで販売するファストフードの中でも、おでんはつゆの量や具材の鮮度管理などが煩雑で、店舗スタッフの負担が重い。素材や加工方法を工夫して煮崩れを防ぎ、廃棄までの時間を長くするなどオペレーションに工夫を凝らしている。売り上げ目標は14年度の1・5倍と強気の設定で、「市場性としては伸びる商材」(島田奈奈商品本部FF・パン・デザート部長)と期待をかける。

 セブン―イレブン・ジャパンは4日から順次、おでんを新製品に切り替える。15年は地域別に8種類のつゆを用意した。東北・信越向けには焼き干を使って香ばしさを出し、3月の高知県進出などを機に新たに追加した四国向けでは、いりこに鶏のうまみを加えて甘みのある味わいにするなど、地域の嗜好に合わせた。

 継ぎ足し専用のつゆも開発し、時間経過で失われがちなだしの風味を補強できるようにした。具材も大根には従来比約2倍の深さの切り込みを入れ、卵にはゆでた後に下味をつける工程を追加するなど、だしのうまみを深く染み込ませる工夫をしている。

 ローソンは11日に発売するおでんで、7年ぶりに地域の嗜好に合わせたつゆを導入する。関東や沖縄の店舗ではかつお節と昆布を用いたつゆ、これに中部ではむろあじ節、九州では牛、鶏、あごだしを加えたつゆを使うなど6種類を用意。同社は09年以降は全国で同一のつゆを用いていたが、地元密着の姿勢を強めるため、地域別つゆの復活を決めた。

 おでんは寒い時期より、昼夜の寒暖差が大きい秋口に売れる傾向にある。ファミリーマートは10月に豆腐とかぼちゃのさつま揚げ、12月にキャベツ天と、野菜を使ったメニューを順次投入し、「飽きさせないための工夫をしていく」(島田部長)としている。

日刊工業新聞2015年08月05日 建設・エネルギー・生活面

COMMENT

おでんは秋口がよく売れるそうです。なので猛暑の今から認識を高めていく戦略です。 ドーナツもいいですが、やはりコンビニにはおでんは欠かせないですね。

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