アイプラグ、「時給正社員」活用で人材確保―時短で勤続雇用、在宅勤務もOK

育児中や自分の生活スタイルに合わせ全員が利用可能

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時給正社員として働くアイプラグの女性社員㊧
 アイプラグ(大阪市淀川区、中野智哉社長、06・6306・6125)は、関西では珍しい「時給(短時間)正社員」制度を導入している。全社員27人のうち、現在5人が同制度を活用し勤務。新卒採用支援サービスを提供するベンチャー企業として、社員が働きやすい職場環境づくりを進める。有効求人倍率が上昇する中、フルタイムで働けない事情がある人材の採用拡大につながるかどうか注目される。
 
 時給正社員の給与はフルタイムの正社員の基準賃金から算出する。勤続雇用が原則で正社員の月給を基に、労働した日数と時間に応じて割り出した時給計算で支払う。雇用保険や賞与もあり、在宅勤務との組み合わせも可能だ。育児中や自分の生活スタイルに合わせ全員が利用できる。

 アイプラグの平均年齢は30代で子育て世代が中心。半数は女性社員のため、優秀で仕事に意欲がある社員が育児など家庭の事情で退社するのは会社にとってマイナスと判断した。幼児を持つ役員3人が同制度を導入した。

 時短社員を雇用すると他の社員の仕事の負担が増える懸念があるが、同社は一般社員の残業はほとんどないと説明。ムダを排除し仕事にやりがいを持たせ生産性を高める工夫をしている。中野社長は「採用支援サービス提供会社として優秀な人材の確保、活躍の場を提供しサービスの成長につなげたい」としている。

 アイプラグは創業4年目。スカウト型の大学新卒採用サイト「オファーボックス」を提供する。サイトに登録する新卒学生に興味がある企業が、候補者に直接アプローチできるのが特徴。留学経験者や理工学系、体育会系別に専用サイトを設けている。
(文=大阪・香西貴之)

日刊工業新聞2015年08月04日 中小企業・地域経済面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

育児と仕事の両立を望む女性にとっては、子供や家族の事情に合わせて柔軟に仕事ができるので大変助かると思われます。

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