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【今週のリケジョ】材料が持つ最高の特性引き出す

TDK 高橋和子さん
 「今の材料としっかりと向き合いたい」と意気込むTDKの高橋和子さん(28)。成膜装置を使って成膜条件を変えた薄膜コンデンサーのサンプルを作製。解析装置を使って新たな誘電体材料の電気特性を黙々と評価・解析する。「なぜそうなるのか」を深く追求し、材料の持つ最高の特性を引き出す。

解析手法増やして強みに


 徳島大学大学院先端技術科学教育部システム創生工学専攻を修了し、2015年4月に入社しました。大学院では化粧水を使った皮膚の解析を研究しました。基礎データを集めて解析手法を確立させ、その測定方法を使ってデータを蓄積していました。入社以来、誘電材料開発室で、情報通信技術(ICT)市場で使われる基板内蔵用の薄膜コンデンサー向け誘電体材料の開発に携わっています。

 研究対象が皮膚と薄膜コンデンサーではまるで違いますが、自分で自分の幅を狭めたくないので新しいことに挑戦しています。大学院で学んだことは、要因解析に必要な解析手法を確立させる方法論。計画、実験、解析、考察のサイクルを基本的に一人で回す今の仕事にこの考え方を役立てています。上司からは「地道にコツコツと研究する姿勢はありがたい」と言われます。実際には先輩の知恵を借りながら進めることばかりです。協調性を大切に、今後は自分の“武器”となる解析手法を増やし、成長していけたらと思います。

 同じ開発室内には出産後に復職した女性がいます。専門性が高く、“武器”を持っていて尊敬しています。自分も解析手法をたくさん身に付けて、製品開発に貢献していきたいです。薄膜コンデンサーを極めて、エキスパート集団の一人になるのが将来の夢。

 会社のバドミントン部に所属し、仕事の後に練習に参加することもあります。休日は買い物などに出かけ、気分転換しています。
 

(文=山谷逸平、写真=森住貴弘)
日刊工業新聞2018年12月24日

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