パナソニック海外で家電巻き返しへ、ウリは欧州のデザイン力

第1弾はホームベーカリー

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 パナソニックは海外で販売する小型調理家電に欧州発のデザイン・機能を採用する。第1弾となるホームベーカリーを欧州に投入した。2019年にはミキサーやオーブンなどを順次発売する。日本で企画した商品を欧州向けに変更するのではなく、現地デザイナーが欧州の生活様式に合わせて企画する。欧州商品のデザイン・機能は巨大市場の中国をはじめ世界から高い支持を受けている。小型調理家電をテコに家電のブランド強化にもつなげる。

 パナソニックは英国のデザイン拠点でホームベーカリーを企画した。欧州で好まれる「ハードブレッド」というパン向け。外側はカリカリし、中はもっちりとした食感が特徴。

 日本のホームベーカリーよりも大きく、日本向け商品にある具材の投入口などを省いた。米国でも発売を検討する。

 19年に欧州に投入するミキサーやオーブンは日本や中国などでも販売する。これら欧州発の調理家電はデザインに統一性を持たせ、ブランド力を高める。

 国内では主な競合他社が、家電の開発や販売の効率化などから商品数を絞り込んでいる。

 パナソニックは総合家電メーカーを維持し、国内シェアが高まっている一方、10年代前半の同社の経営危機やアジア企業の台頭により海外市場では存在感が薄れている。そこで欧州発の家電を通じ、海外で巻き返しを図りつつ、世界的なブランドを再構築していく。

日刊工業新聞 2018年11月15日

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