島津製作所の最高1000万コマ/秒で超高速撮影できるカメラの利用方法
航空分野で雷や鳥の損傷観測にもってこい
島津製作所は、最高1000万コマ/秒での超高速撮影ができる高速度ビデオカメラ「Hyper Vision HPV-X2」をこのほど発売した。光の感度を従来機の約6倍に向上させた。 HPV-X2は、東北大学の須川成利教授と共同開発した新型CMOSイメージセンサー「FTCMOS2」を搭載。光のISO感度を従来機の約6倍となる、1万6000に高めた。感度が向上したことで、顕微鏡下のような暗い撮影条件でも、鮮明な画像を撮影できるという。
2台を同期させて撮影する機能も搭載。2方向から同時観察ができる。市販のDIC(デジタル画像相関法)ソフトウェアを用いてデータ解析を行うと、被写体の3次元的な変形も観測できる。同社では航空・宇宙機器や自動車、産業機器などの研究開発をはじめ、医療分野の基礎研究など、幅広い分野での使用を想定する。
航空・宇宙分野では、材料の耐衝撃性や雷による損傷状況を調べる際に、高速度カメラが使用されている。航空機が飛行中は鳥やひょうが衝突したり、落雷にあうことから、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)をはじめとする、素材に対する高速衝突試験などで、損傷状況の観察や衝撃波などの基礎研究に使えるという。
最高撮影速度は、2012年発売の従来機HPV-Xが1000万コマ/秒を達成。HPV-X2もこれを踏襲し、最高撮影速度が100万コマ/秒以上で、QVGA(320×240ピクセル)以上の実用的な記録解像度を持つ高速度ビデオカメラの中では、世界最高クラスの感度を実現した。
従来機と同様、記録コマ数が多いHP(Half Pixel)モードと、解像度が高いFP(Full Pixel)モードの2種の撮影モードを用意した。HPモードは、最高1000万コマ/秒の撮影速度で、記録コマ数は256枚、解像度は5万画素。高解像度のFPモードでは、最高500万コマ/秒で、記録コマ数は128枚、解像度は10万画素となる。HPモードでの最高撮影速度1000万コマ/秒と記録コマ数256枚は、ともに世界最高クラスだという。
レンズのマウントは、ニコンの一眼レフ用の「Fマウント」を採用。全Fマウントレンズの装着は保証していないが、市販のレンズを使用できる。
データの記録形式は、10bit専用形式とBMP、AVI、JPEG、TIFF(8bitと16bit)。制御用パソコンは、OSがWindows 7 Professionalの64bit版、サービスパック1以降、CPUがインテルCore i5以上、メモリが4GB以上、ハードディスクが250GB以上、画面サイズが1366×768以上、インターフェースはイーサーネット端子(1000 Base-T/100 Base-TX)が1ポート、外部モニター用出力はNTSC方式となる。
価格はソフトウェア込みで2900万円(税別)。国内外で年間20台の販売を見込む。
2台を同期させて撮影する機能も搭載。2方向から同時観察ができる。市販のDIC(デジタル画像相関法)ソフトウェアを用いてデータ解析を行うと、被写体の3次元的な変形も観測できる。同社では航空・宇宙機器や自動車、産業機器などの研究開発をはじめ、医療分野の基礎研究など、幅広い分野での使用を想定する。
航空・宇宙分野では、材料の耐衝撃性や雷による損傷状況を調べる際に、高速度カメラが使用されている。航空機が飛行中は鳥やひょうが衝突したり、落雷にあうことから、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)をはじめとする、素材に対する高速衝突試験などで、損傷状況の観察や衝撃波などの基礎研究に使えるという。
最高撮影速度は、2012年発売の従来機HPV-Xが1000万コマ/秒を達成。HPV-X2もこれを踏襲し、最高撮影速度が100万コマ/秒以上で、QVGA(320×240ピクセル)以上の実用的な記録解像度を持つ高速度ビデオカメラの中では、世界最高クラスの感度を実現した。
従来機と同様、記録コマ数が多いHP(Half Pixel)モードと、解像度が高いFP(Full Pixel)モードの2種の撮影モードを用意した。HPモードは、最高1000万コマ/秒の撮影速度で、記録コマ数は256枚、解像度は5万画素。高解像度のFPモードでは、最高500万コマ/秒で、記録コマ数は128枚、解像度は10万画素となる。HPモードでの最高撮影速度1000万コマ/秒と記録コマ数256枚は、ともに世界最高クラスだという。
レンズのマウントは、ニコンの一眼レフ用の「Fマウント」を採用。全Fマウントレンズの装着は保証していないが、市販のレンズを使用できる。
データの記録形式は、10bit専用形式とBMP、AVI、JPEG、TIFF(8bitと16bit)。制御用パソコンは、OSがWindows 7 Professionalの64bit版、サービスパック1以降、CPUがインテルCore i5以上、メモリが4GB以上、ハードディスクが250GB以上、画面サイズが1366×768以上、インターフェースはイーサーネット端子(1000 Base-T/100 Base-TX)が1ポート、外部モニター用出力はNTSC方式となる。
価格はソフトウェア込みで2900万円(税別)。国内外で年間20台の販売を見込む。