ミャンマーがインフラで日本に秋波。JR東海から中古ディーゼル車両導入

中国依存高いが影響度を薄める狙いも

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 JR東海はミャンマー鉄道省にディーゼル車両を56両、無償で譲渡する。対象は高山本線や紀勢本線などで使用したキハ40系の41両とキハ11形の15両。6月末に譲渡契約を結び、引き渡しを進めている。JR東海は2014年にもミャンマーへキハ40系を12両、キハ11形(写真)を16両譲渡している。

 JR東海は新型ディーゼル車両のキハ25形を52両製作し、14年12月から高山本線と太多線で運行開始。8月から紀勢本線と参宮線で運行する計画で、置き換えで15年度に廃車となる予定だった車両をミャンマー鉄道省の要請で譲渡する。

 ミャンマー国鉄は05年頃から積極的に日本の鉄道会社の中古車両を購入している。これらの車両が経済開放が進むミャンマーと日本の架け橋になることが期待される。

JR東日本も


 ミャンマーでもう一頑張り―。JR東日本はミャンマー鉄道公社にディーゼル車両を19両譲渡する。譲渡するのは東北地区の陸羽東線や石巻線、新潟地区の磐越西線や只見線で使用したキハ40形の13両と、キハ48形の6両。車両は福島県の車両基地でミャンマー政府に無償で譲渡する。車両の引き渡しは、7月下旬から始める。

 JR東日本では、車両の譲渡に伴い、ディーゼル車のメンテナンスを担当していた技術者をミャンマーに短期派遣する。派遣は1回5人程度で、計3回実施し、延べ15人の技術者が車両の整備や機能確認業務、オーバーホールなどの技術支援を行う。

日刊工業新聞2015年07月29日 建設・エネルギー・生活面

COMMENT

2006年までミャンマーの首都(現在は北のネピドーに遷都)だったヤンゴンは、今でも最も大きなまちで賑やか、いたる所に日本製の中古のバスやトラックなどが走っている。日本で使われた時の姿で塗装もそのまま。日本でのお役目が終わりミャンマーで再度の活躍をしていることが一目で分かる。ミャンマーは仏教徒が大半でミャンマー語の語順も日本語と同じ、顔も似ているから日本人にとっては親しみやすい。しかし軍事政権時代のミャンマーは、中国との結びつきが強くインフラ関連は中国に頼っていた。民主化を進める現在は、中国の影響をできるだけ薄めようと日本に秋波を送る。今回のJR東海のディーゼル車両56両の無償譲渡は、ミャンマーでビジネスを拡大したい日本の企業にとって、派手ではないが暖かい支援策となろう。

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