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モノづくりの未来を担う技術力が激突-神奈川県で高校生コマ大戦初開催!

~エキシビションでは、金属3Dプリンタ製コマも登場~
  コマ大戦発祥の地である横浜で、神奈川県内の工業系高校を対象とした“高校生コマ大戦(主催:神奈川県高校生コマ大戦実行委員会)”が初開催された。次世代を担うモノづくり人材の育成を目指す横浜市の全面的な協力のもと、初めての開催ながら県内の工業高校9校31チームからエントリーがあった。

 今回は通常のコマ大戦のルールに加え、使う材料(真鍮、鉄、アルミ)が支給されていたため、コマ製作には苦労もあったようだ。しかし、開催前に中小製造業の社長たち自らコマ製作の出前授業に出向くなどし、学生たちは限られた条件の中でそれぞれ工夫を凝らしたコマを完成させた。

 優勝したのは、神奈川県立藤沢工科高等学校の「藤工 機械研究部 コマ係」。コマの下部に突起物がついた“ぶっ飛ばし系コマ”で初代王者に就いた。

 大会後には、本大会スポンサーである白銅株式会社が製作した金属3Dプリンタ製コマと優勝コマで、急遽エキシビションマッチも開催された。出場した高校生や観客からは、金属3Dプリンタ製コマの出来映えに感嘆の声があがっていた。

エキシビションを闘った、優勝校・藤工 機械研究部 コマ係と大会スポンサー・白銅㈱

【出場校(順不同)】
神奈川県立向の岡工業高等学校、神奈川県立川崎工科高等学校、川崎市立川崎総合科学高等学校、川崎市立川崎総合科学高等学校・定時制、神奈川県立神奈川工業高等学校、神奈川県立商工高等学校、神奈川県立藤沢工科高等学校、神奈川県立小田原城北工業高等学校、神奈川県立平塚工科高等学校、神奈川県立横須賀工業高等学校

【コマ大戦とは】
全国の中小製造業が自社の誇りを賭けて作成した、直径20mm以下、全長60mm以内のコマを持ち寄り、土俵の上で一対一で対決する大会。2012年に初めて横浜で開催された。中小製造業の振興を目的に始まったコマ大戦は、その趣旨に賛同する中小製造業関係者を巻き込み全国へ拡がりをみせ、2015年には横浜で世界大会も開催された。
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松井里奈
松井里奈 Matsui Rina 総合事業局イベント事業部 副部長
大会終了後の会場の撤去作業を率先して手伝っている学生たちや、運営スタッフにキチンと挨拶をして帰る学生たちの姿が印象的だった。 愛知県ではすでに高校生大会が開催されているが、今後、全国各地でコマ大戦を通じて学生と大人が交流する機会が増えていき、モノづくりの技能伝承の場&人づくりの場として活用されると良いと思う。

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