日米のホタルゲノム解読でわかった進化の過程
どうやって発光に必要な酵素を得た?
基礎生物学研究所生物機能解析センターの重信秀治特任准教授らは、ホタル「ヘイケボタル」と米国産ホタル「フォティヌス・ピラリス」の全遺伝情報(ゲノム)を解読した。発光に必要な酵素の「ルシフェラーゼ」の遺伝子を進化の過程でどのように得たかが分かった。環境保全の基盤情報につながる。
ゲノム解読の結果、光らない生物も持つ脂肪酸代謝酵素「アシルCoA合成酵素」が進化の過程で何度も重複して複数のコピーが出て、その一つが発光特性を持つルシフェラーゼに進化していた。ルシフェラーゼは遺伝子重複を起こし、ホタルの成虫の発光器官になるものと、卵とサナギで発光するように進化したものがある。1億年以上前に起こった。
またホタルと同じように発光する昆虫のヒカリコメツキのゲノムも解読した。ホタルと同様にアシルCoA合成酵素を起源とするルシフェラーゼを持つが、ホタルとは別に発光の能力を得たことが分かった。
ゲノム解読の結果、光らない生物も持つ脂肪酸代謝酵素「アシルCoA合成酵素」が進化の過程で何度も重複して複数のコピーが出て、その一つが発光特性を持つルシフェラーゼに進化していた。ルシフェラーゼは遺伝子重複を起こし、ホタルの成虫の発光器官になるものと、卵とサナギで発光するように進化したものがある。1億年以上前に起こった。
またホタルと同じように発光する昆虫のヒカリコメツキのゲノムも解読した。ホタルと同様にアシルCoA合成酵素を起源とするルシフェラーゼを持つが、ホタルとは別に発光の能力を得たことが分かった。
日刊工業新聞 2018年10月19日