ファナック、A4サイズ対応のナノ加工機

11月に市場投入

 ファナックは11月に従来比4倍のA4寸法の加工対象物(ワーク)をナノ(ナノは10億分の1)級の精度で加工できる5軸マシニングセンター(MC)を本格的に市場投入する。精度の高さを示すRa(面粗さ)は直径50ミリメートルの小寸法で1・7ナノメートル、A4で4ナノメートル。数値制御(NC)装置、モーターなど主要構成品に自社の最上位モデルを使い、精度と信頼性を高める油静圧軸受を採用した。価格は約8000万円からで、年産24台を目指す。

 開発したMC「ロボナノα―NMiA」は0・1ナノメートルの指令、制御ができる。自動車のヘッドアップディスプレー(HUD)やヘッドランプをはじめとした光学機器の精密金型、高級時計の部品の加工などを想定する。自社のNC装置やモーターの技術水準、信頼性の高さを象徴する製品と位置付ける。

 複雑形状の加工に適する同時5軸制御MCで、HUDの曲面や意匠性の高い部品の加工などに向く。振動を抑えるため、直線軸と割出軸に剛性の高い油静圧軸受を採用。非接触軸受特有の高い面粗度を実現するという。従来は空気静圧軸受を搭載していた。

 また、操作しやすくするため、複数の計測器をパッケージにし、NC操作画面で操作、表示できるようにした。従来は独立したそれぞれの機器で操作する必要があり、配線も複雑だった。

 ファナックは2000年ごろにナノ加工機の開発を始め、これまで研究機関を中心に供給してきた。一般市場へ本格的に販売するのは今回の新型が初めてとなる。11月1日開幕の「日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」に出品する。

日刊工業新2018年10月17日

  

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